どっちもニーズ

いつも読んでいただいてありがとうございます。

本日のコンサルの現場でふと思ったことを書き留めます。
 
マーケティングの仕事をしていると「専門店化」と「複合店化」の両方の選択を戦略上判断を迫られることが良くあります。
 
「専門店化」とは、一つの商品やサービスに特化して、特定の市場のシェアをニッチに取る事です。
「複合店化」とは複数の業種業態を複合させて、お客様に一元的に便利に提供する戦略です。
 
成長から成熟に向かうビジネス市場では「専門店化」の戦略を使います。
そして成熟から衰退に向かうビジネス市場では「複合店化」の戦略を使う事が多いです。
 
私が担当している和装や宝飾や美容のビジネス市場は成熟から衰退のビジネスが多いですので、「複合店化」の相談が多いのかと思います。
市場が衰退して収益性が落ちているので、業種や業態を付加して収益性を担保しなければならないと言うのがその戦略のポイントです。
 
一例をあげると、最近は美容室が、お店の二階でマツエクサロンやエステサロンを営業するケースが増えていますし、その戦略が業績アップに貢献しています。
 
「複合店化」はお客様にとって、1カ所でどっちのサービスも受けられると言うのは本当に便利ですし、何より自分のことをよく分かっているスタッフの提案はお客様にとってはウエルカムなことなのでニーズに合致しているのですね。
 
また、私が関わっている和装の世界でよく売れている商品はフォーマルなのかカジュアルなのか分からない、どっちも着れる商品です。
 
面白いファッションのルールですが、関東圏より東日本ではフォーマル使いも出来るカジュアル着が売れています。
 
名古屋から西日本はカジュアル使いも出来るフォーマル着が売れています。
私たち男にしてみたら「それって同じじゃん」と思うかもしれませんが、欲張りな女性には全く違うんですよね。
 
フォーマルもカジュアルもどっちも着まわしたい欲張りな女性のニーズなのですね。
 
「どっちがいい?」ではなく
「どっちもいい」が女性は好きなのですね。

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