いつも読んでいただいてありがとうございます。
一昨日、この7月に開催される和装ビジネスセミナーのゲスト講演収録のために山梨県甲府市の「きものあさ川」様へお邪魔してきました。
この和装ビジネスセミナーはコロナ後の呉服店の方向と方法を決めていただくためのとても大切なセミナーです。
<呉服の市場は今どうなっている?>
呉服事業はそもそも斜陽産業です。
成長性はあるのか?とお考えの方も多いかと思います。
来年には再度各地観光地で復活するだろうインバウンド景気による観光きものレンタルの成長性を除くと、それほど大きな成長の無い市場であることは間違いありません。
今、呉服市場で起きているのは「全国各地域ごとの生き残り戦と残存者の市場独占」に他なりません。
多くの呉服店やデパートが廃業し、全国の地域では夢のある一流品や高級品を買えるお店がどんどん消えてなくなっています。
寂しいことです。
しかし、今勢いある事業者はその空いてしまった空白マーケットを取りに行く呉服店などの事業者が各地の勝ち組となっているようです。
その1社が今回のセミナーでご紹介する甲府市を拠点とする「きものあさ川様」と言うわけです。
<きものあさ川様から学べる事>
1.業績の好調さは社長のプラス発想
きものあさ川様が船井総研に新店舗の開発をご依頼いただいたのが2019年のコロナ直前の事でした。
コロナになって新しい店舗開発を止めるのかと思いきや、逆に浅川社長は「コロナだからチャンスですよ!」「やるしかないですよ!」と、私たちにおっしゃていたのがとても印象的でした。
その後、2020年の決算ではコロナ禍なのに117%の好業績をたたき出し、2021年にもさらに117%の好業績をたたき出しました。
そしてなんと2019年に4億円だった年商が今期見込みでは6億円を突破するそうです。
呉服のような斜陽産業でありながら、コロナ禍のど真ん中の3年間で150%の業績を上げることに成功したこの企業は本当にすごいなと思います。
2.40歳代にターゲットを変えるその素直さ
この取材インタビューでお話しされている事ですが、セミナーのサブタイトルにもある「40歳代がこれからの呉服市場を支える」と言う船井総研の調査結果を素直に受け入れていただき、その世代(団塊ジュニア)を徹底的にターゲティングした戦略を行っているのが楽な勝ち方のポイントになっています。
実は従来のきものあさ川様は振袖に特化した営業をされていますので、年商の多くは振袖関連で占められています。
しかし逆にそれ以外の呉服販売は長年の課題となっていました。
しかし、この5年来、以前に比べ徐々に成人者のお母さま世代のきものに対する関心がとても高まっている事を船井総研では調査を聴いて、そこをターゲットにしたマーケティングプラン(売り方)を実施していただく事にしたのです。
今年に入ってからは特にそのマーケティングプラン(売り方)が順調で業績アップに大きく貢献しているのです。
決して社員が身を粉にして電話したり訪問したりしているわけではありません。
ただ見込みの高いターゲットに決めて、そこに集中して営業しているだけなのです。
今回のセミナーではきものあさ川の浅川社長自らそのいきさつを語っていただく事に成功しました。
「40歳代団塊ジュニア世代」と言う鉱脈を逃さないためにも必ずこのセミナーには参加されることをお勧めします。
株式会社きものあさ川 代表取締役 浅川有人様