「教えてください」が経営者のツキを呼ぶ

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
来月のセミナーを控えて、事前の経営相談をたくさん行っています。
熱心な経営者とお話しする事はこちらのモチベーションアップになりますね。
相談をお受けすると今の業界の課題がバッチリと見えて来て、おかげさまで次の業績アップの焦点が絞れます。
 
ところで経営相談をお受けするたびに、以前からコラムに何度も書いている経営者の気になる習慣があります。
それは経営相談終了後に経営者が口にされる「まず自分でやってみます」と言う言葉です。
業績が低迷している会社の経営者がこの言葉を口にする傾向があります。
逆に業績が好調な会社経営者はこの言葉を決して口にはしません。
業績が好調な経営者はこのときに口にするのは「教えてください」と言う言葉なのです。
 
「自分でやってみます」と言う言葉は、一見前向きな言葉に聞こえますが、実は「自分の勘と経験で試行錯誤を繰り返したら何とかなるだろう。」と言う危機感の薄いのんきな意味合いかと思います。
残念ですが今の商流はとてもスピードが速く、試行錯誤ではどうにもならないのが現実です。
業績の良い経営者はそれを知っているし、業績の悪い経営者は未だにそれを知らないことを経営相談を受けるたびに感じます。
会社の業績の良し悪しを決めるのはたったそれだけなのではと思ったりもします。
 
ビジネスは公平になど出来ていません。
現代のビジネスは誰よりも先に習って、誰よりも真似たヤツが誰よりも先を走るように出来ています。
そのための情報を一番先に手にして、一番最初に仕組みを教えてもらって、そして素直に実行したものが先を走るように出来ています。
とても不公平なのです。
 
ですから経営者は「自分でやってみます」ではなく、「教えてください」と言う言葉を口癖にする事がツキを呼ぶ経営者の習慣なのだと思います。
しかしこの「教えてください」と言う言葉も素直でないとなかなか言えない言葉です。
船井総研の創業者の船井幸雄が残した成功する経営者の3条件でもありますが、「素直 プラス発想 勉強好き」のように、「勉強したい」と素直に言えるプラス発想の経営者が会社を伸ばすことが出来るのだなと思ったりします。
 
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