「釣り」をする気分でビジネスしたっていいじゃない?

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
マーケティングコンサルタントの仕事を30年ほどやっています。
マーケティングと言う言葉は専門用語のように扱われていて、まだまだ日本には定着していない気がします。
しかし、ビジネスの基本はマーケティングだと思っていますので、より多くの人にマーケティングを理解していただきたいなといつも思っています。
 
先日も「マーケティング」ってなんですか?と言う質問が若い経営者からありました。
その方には「マーケティングは釣りに似ている」とお話ししました。
 
ビジネスは「戦略・戦術・戦闘」で組み立てます。
戦略とは釣りに例えると「お魚を釣る場所やタイミング」を決める事です。
どんな魚をどこでどの季節やどんな気候の時に釣るか?
ビジネスならどのターゲットにどこで、どんなタイミングで売るか?
と言う事になります。
 
戦術とは釣りに例えると「お魚を釣る仕掛け」を決める事です。
釣りたい魚をどのような竿や仕掛けで釣るか?
ビジネスならターゲット客にどのような仕組みや販促やメニューで売るか?
と言う事になります。
 
戦闘とは釣りに例えると「お魚を釣る技術」と言う事になります。
釣りたい魚を釣るためにどれだけ技術を鍛錬して釣るか?
ビジネスならターゲット客にどのような接客や販売技術で売るか?
と言う事になります。
 
ところで釣りの醍醐味は釣り師の腕前や凝った仕掛けで魚を釣る事かと思われます。
私の知人にプロの釣り師が多いのですが、プロの釣り師はさぞかし腕自慢なのだと思われますが、実際に話を聴くと実はそうではないようです。
欲しい魚を釣るために一番大切なのは腕前ではなく、どの季節にどのポイントで釣るかに尽きるそうです。
それをプロの釣り師は良く知っているだけだと言う事だそうです。
 
ビジネスもこれに似ています。
ビジネスの醍醐味は「販売力」と言われます。
確かに面白さは販売力と言う「戦闘」を磨くことにあるとは思いますが、販売力を高めるには長年の鍛錬が必要になります。
ですから面白さのためではなく、早くビジネスで成果を上げると言うプロの目的の領域では、戦闘力を磨くと言うのはあまり通用しない考えと言えます。
 
ビジネスの世界で即効性があるのが販促やメニューや売り方の見直しです。
釣りの世界でも仕掛けや釣り方を見直すことで釣れるようになることはよくある事です。
これらはビジネスでは「戦術」を見直すと言う事になります。
私たちコンサルタントは企業に支援に入ったときには、すぐに成果を求められますからこの「戦術」の見直しから入ります。
しかし「戦術」の見直しはすぐに成果が上がるのですが、実はその成果は短命で翌年にはさらにバージョンアップした「戦術」が必要となります。
釣りの世界でも竿や仕掛けや釣り方は日々更新されるのと一緒ですね。
 
プロの釣り師が一番大切としているのが「どこでどのタイミングで釣るか」だそうですが、ビジネスも同様で、どこでどのタイミングで商品やサービスを提供するかが一番大切なんだと私は思います。
特に私たちコンサルタントは企業に入らせていただいたときにまず「戦術」の見直しですぐに成果を上げますが、その間にも「戦略」の見直しを同時に進めています。
ビジネスがうまく行かない原因の99%は今のご商売をされている場所や商品やサービス提案のタイミングが客層に合っていないことが原因です。
私のコンサルティングの成功率が高いのも、ご商売をする上でベストな場所やタイミングを見つけ出すのが一番大切なことと理解しているからだと思います。
プロの釣り師はベストな季節にベストなポイントを選んでのんびりと釣りながらすごい成果を上げています。
プロの経営者もベストなタイミングとベストな場所を教えてもらって、のんびりと商売しながら大きな成果を上げませんか?
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