大混乱の振袖マーケット!ピンチを迎える人、チャンスを迎える人(1)

~大混乱の振袖マーケット!ピンチを迎える人、チャンスを迎える人(1)~

 

コロナの影響で来年の成人式の開催が危ぶまれています。
振袖ビジネスのマーケットは今までにない大混乱が予想されます。
この状況によってピンチを迎える事業者。そしてチャンスを迎える事業者が出てく来ます。
船井総研ではその状況を業界に先駆けて予測してコンサルティングの準備を始めていました。

 

<予想される行政側の対応>
①分散開催
参加成人者が100人未満になるように会場を小分けにして開催する方法が検討されています。
振袖事業者にとってはこれがソフトランディングの対応かと思います。


②延期開催
1月の開催ではなく、8月のお盆に開催する方法が検討されています。
地域によってはこれが有力で、この場合は振袖の着用が難しくなるために、事業者はレンタルのキャンセル対応に追われることになります。


③リモート開催
成人式をテレビ会議システムなどを利用して遠隔開催する方法が検討されています。
現状では行政のデジタル対応が遅れているためにアイディアだけにとどまっているようです。


④通常開催
運良く9月までにコロナが終息した場合は通常開催になる可能性が高いです。
振袖ビジネスの事業者にとっては最も好ましい結果でしょう。


⑤開催の中止
コロナの第二波が来た場合は中止の判断もあるかと思います。
これはすべての人にとって最悪のシナリオと考えます。

 

結論として、通常開催の可能性は今だ五分五分と言ったところです。
事業者としては通常開催が出来無かったことを想定した準備をする必要があります。

 

<振袖事業者の対応>
①中止に伴うキャンセルの際のお店側の対応決定
まず準備しなければならない事は、もし中止になった際の振袖のキャンセルに対する問い合わせ対応です。
会社としての対応策を決定し、ホームページに掲載し、契約者に対して書面での予告もする事になります。

 

②成人の記念を残す
一生に一度の成人の日がなくなる事は本人やご家族にとってとても寂しいことです。
せめてもの思い出作りのサポートをする事が 事業者としての使命でしょう。
今以上に一層前撮りの撮影に力を入れましょう。
コロナ後は人の価値観が大きく変わり、成人式の舞台の中心が成人式出席から記念写真を撮る事に代わる事を示唆しています。

 

③新しい価値創造
今回のコロナの影響で何とか成人式の開催にこぎつけたとしても、少なからずともコロナの影響が参加意欲を冷めさせてしまい、成人式への参加者数は例年を大きく下回る事が予想されます。
成人式の在り方の根本が変わるタイミングなのかもしれません。
実は船井総研は10年も前からこの状況を予測していました。
たった年に一度のタイミングに、大量の人が一か所に集まって催しをする成人式と言う行事。
それに関わる振袖事業は、ビジネスとしては効率が良いかもしれませんが、その反面とてもリスクが高すぎるビジネスであると船井総研は分析していました。
今後は家族単位や友達単位などの小規模で誕生日などのお祝いの日に合わせて成人式をする事がスタンダードになる方が、ウイズコロナの見地でも、ビジネスをする側の都合でも良いと感じます。
そして何より今後の振袖を扱う事業者の役目は振袖を貸すことだけでなく、行政に代わってご家族だけで行う成人式をプロデュースしてあげる事になるでしょう。
既に船井総研の声掛けで、各事業者は「成人挙式」と言う家族単位の成人式の開催を企画しています。
振袖はまた面白いビジネスに進化するのかもしれません。

 

大混乱の振袖マーケット ピンチを迎える人、チャンスを迎える人(2)へ続く

 

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