大混乱の振袖マーケット!ピンチを迎える人、チャンスを迎える人(2)

~大混乱の振袖マーケット!ピンチを迎える人、チャンスを迎える人(2)~

 

2回シリーズで振袖ビジネスについて書いています。

 

コロナの影響で来年の成人式の開催が危ぶまれています。
振袖ビジネスのマーケットは今までにない大混乱が予想されます。
この状況によってピンチを迎える事業者。そしてチャンスを迎える事業者が出てくることが予想されます。
船井総研では真っ先にそれを予測してコンサルティングの準備を始めていました。

 

<振袖ビジネスの未来>
①ピンチを迎える人
振袖の専門店にとって今回の出来事は大きなピンチとなります。
振袖を販売したりレンタルしたりすることに特化したビジネスモデルの根本が崩れてしまうからです。
これを機に大きな事業戦略の見直しを求められます。

 

②チャンスを迎える人
逆に「写真事業」や「成人挙式事業」などにビジネスのチャンスがシフトする可能性が高く、それを得意とする写真館や美容室が既に振袖ビジネスへの参入意欲を見せている状況です。
既に沢山の船井総研の関係する写真館や美容室は振袖への参入を決めて成果を上げています。
その中でも特に美容室の振袖事業への参入が好調で、多くの成功者が生まれています。

 

③一番強いのは地域密着の事業者
今回のコロナで改めて見直されるのは事業者と客との関係性です。
今までの関係性は衣装を提供する事業者とそれを借りる消費者と言う合理的でドライな関係でした。
しかしこれからは、人生たった一度の成人者の門出を事業者とご家族友人とが一緒になって祝うと言う親身(ウエット)な関係が強く求められているのだと感じます。
それは手間暇がかかってしまう面倒なことで、大手や専門チェーン店にとっては少し苦手な事です。
しかしそれを最も得意とするのが地域に密着した和装や美容や写真の事業者であるはずです。
それらの事業者にとっては成人式を通じて親身なサービスを提供する事はお手の物でしょう。
そして何よりそこに注力する価値は、成人式のお手伝いで始まった家族ぐるみの関係性をそれっきりのお付き合いではなく次の商品やサービス購入につなげる戦略(リカーリング)で収益を上げ続けられる事が出来る事でしょう。
これからのビジネスは一つの事業に特化して通りすがりの客をキャッチすると言うビジネスではなく、お客様と多様な商品やサービス提供を通じて長く利用していただくと言う事業戦略が大切になって行くのです。

f:id:masamasa_7_7_7:20200630112813j:plain