モチベーションが99%

いつも読んでいただいてありがとうございます。
 コロナ禍で業績が二極化しています。
とても良いところ。
そしてとても悪いところ。
一般的にはその二極化には業種特性があると言われています。
人が出かけない今、確かに飲食店や流通小売業や専門サービス業は軒並み業績が悪い。
ネット通販などの巣ごもり消費を背景にした事業は良い。
まあ、その通りだと思います。
 しかしそんな中で私が関わる本来業績が悪くて当たり前の流通小売業や専門サービス業の中でも、大きく業績が二極化している傾向があるのは見逃せません。
 年明けからその要因を調べているのですが、落ち着くところは経営者の「モチベーション」に起因するところが大きいなと感じます。
 モチベーションの確かな経営者の企業は業績が良く、モチベーションがぐらぐらの経営者の企業の業績は悪い。
調べてみたら一目瞭然でした。
 会社を支えるのは「経営者のモチベーションが99%」なのです。
 
<ピンチがチャンスの発想>
昔から良く言われるこの言葉。
業績の悪い企業経営者は「ピンチはピンチとしか考えられない」そんな風に考えるようです。
逆にこのコロナ禍での厳しい情勢の中でも業績の良い経営者は「コロナはチャンス!」と考えているようです。
確かにコロナのおかげで会社の変化を迫られるわけですが、業績の良い経営者はそれを前向きにとらえ「会社を進化させるためのコロナは良いタイミングだ」と捉えています。
また、自社の上をいくライバル企業も業績は悪いわけですから、ライバルに一矢報いる千載一遇のチャンス!と考えたり、コロナが直撃している観光業や婚礼事業などに新規参入するいいチャンス!と考えたりします。
さらに、コロナのおかげで一等地に空きテナント格安に出ている状況だったり、物が売れずに商品の価格交渉がしやすかったり、大手が採用を控えているため優秀な人材が取りやすかったりする状況も、今こそ投資のチャンスととらえているのです。
 
<素直に実行する>
船井総研の創業者の舩井幸雄が良く使った言葉として知られています。
あまりにも当たり前の言葉過ぎて、この言葉の大切さを「素直」に受け止めていない方の方が多いのが実際です。
コロナ禍で業績の悪い企業経営者は「素直」ではない傾向があります。
変化を求められる今、頭の中は「変化しなくてもいい方法はないものか?」などの「やらない理由」ばかりを考えているようです。
それに対して業績の良い企業経営者はとにかく「素直」です。
新しい物事に対して「おもしろい!」と考えますし、「まず騙されたと思ってやってみよう」と考えるようです。
そこにはやらない理由を考えるのではなく、やるためにどうしたら良いのかを考える発想法がそんな経営者には身についているからのようです。
そしてもうひとつの素直さの特徴が「素直に周りの人に聞く」と言う事に尽きます。
業績の良い企業経営者は「知ったかぶり」もしませんし、分からない事を素直に分からないと言える仲間、そして素直に教え合う仲間を持っているのです。
 
<やりたい事を周囲に話す>
業績の悪い企業経営者は素直に胸の内を話せる人が周囲にいない傾向があります。
不安な気持ちを胸にとどめていたら当然後ろ向きになりますから仕事に集中できません。
そして気がめいってしまい不用意な言動が多くなり周りの人が離れて行くと言う悪循環も起こります。
こうなる事は本当に避けたいものです。
 一般的に、誰かに話せばほとんどのことは話すだけでも解決するものだと言われています。
特にコロナ禍の今、胸の内をストレートに話せる人がいると言う事はとても大切にしなければならない事です。
誰かに話せばそれだけで気持ちがすっきりして前向きになれますし、違う目線での意見がもらえます。
そして何より、力強い応援が頂けるものです。
ちなみに私たちコンサルタントもその応援者のうちの一人です。  
それらの力強い応援者は経営者の戦力となり、みんなで会社の業績を支えるのです。
私はこれらの良い循環のことを「応援効果」と呼んでいます。
企業経営者が積極的に周囲に話をする「応援効果」で企業が得られるものは以下の3つです。
 ①社員が同じ方向を向く(会社で一番大切なのがこれです!)
 ②社員が主体的に動き始める(トップダウンによる指示待ち族の社風が変わる)
 ③社員が周りを巻き込む(社員が源で発信を始め、同僚やお客様を巻き込んで行く経営に変わる)
 これら3つは、永続的に企業が成長し続けるためには未来永劫変わらない原理原則なのでしょう。
企業経営は経営者のモチベーションが99%なのです。
 

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