経営者が参考書を手にした時に

~経営者が参考書を手にした時に~

とても多くの経営者が毎月の船井総研主催のセミナーにご参加いただいています。
ありがたい事です。

セミナーで新しい参考情報を仕入れる事は経営者にとってとても大切なお仕事なのです。

セミナーが終わって、帰りの新幹線で仕入れた参考書(セミナーテキスト)を眺めて、ビジネスを成功させるワクワクしたイメージを描いている方も多いのではないでしょうか。

 

ところで「参考書」はビジネスの世界だけでなく、大学受験などで合格する上でもとても大切なツールです。
しかし、実際は「参考書」自体が成果を補償するものではなく、「参考書」を利用する人によってその価値は大きく変わるようです。

 

<参考書を手にした時の受験生の3タイプ>
①参考書を手に入れて自分で勉強できる人
②参考書を手に入れたが参考書の使い方を塾で教わる人
③参考書を手に入れただけで安心してしまう人

 

ちょうど僕の息子が一昨年大学受験を終えたので、この辺りの事情はとても良く理解しています。(晴れて一昨年、現役で京都の大学に入学しています)
僕の息子は②の「参考書を手に入れたが参考書の使い方はお金を払って塾で教わる人」のタイプでした。
ご存じの方も多いかと思いますが、最近の塾は講師が教えません。
僕の息子も教えない塾に行っていました。
それも高額な(笑)
昭和の時代に学習塾を経験した方にとっては、「おいおい教えない塾にお金を払うの?」と思われるかと思います。
実は最近の塾は、生徒に合格までのロードマップを作り、それに必要な参考書や参考講義や受験ノウハウを提供する「支援」に徹しています。
そしてそれを粛々と生徒自身が消化して行くのです。
そうです、最近の塾は講師が壇上に上がって教えるのではなく、合格までの実行支援を行うコンサルティングの役割に変化しているのです。
そしてこの②のスタイルこそが実は現代の主流の受験の成功パターンなのです。

 

ちなみに余談になりますが、①の「参考書を手に入れて自分で勉強できる人」は、まあ一握りの天才でしょう。
そして③の「参考書を手に入れただけで安心してしまう人」は間違いなく受験に失敗する人です。

 

実は現代のビジネスもこの参考書と塾の例えに良く似たところがあります。
多くの経営者が船井総研セミナーに参加されていただいていると思います。
そしてその際に参考になる参考書(テキスト)や沢山の事例ノウハウを手に入れる事になるのですが、それを利用する経営者によってその参考書の価値が塾の例えと同様にまちまちなのです。

 

受験のたとえ同様、①の「参考書を手に入れて自分で実行できる経営者」は長くこの仕事をしていますが、ほぼいらっしゃいません。
数えるほどのごく少数です。

 

そして残念ではありますが③の「参考書を手に入れただけで安心してしまう経営者」であるか、もしくは①の「参考書をもとに自分で実行出来る経営者」と過信していらっしゃる経営者かと思います。
ご存知のように、ビジネスは実行する事が最高に難しいです。
どんな良いノウハウを手に入れても、手に入れた事で安堵してしまうか、自分で実行して実行半ばで投げ出してしまう方が多いのです。
セミナー終了後「まずはコンサルに頼らず自分なりにやってみます!」と言う言葉と共に会場を後にされる経営者のほとんどが残念なことに失敗してしまうのです。

 

その点、成功できる経営者は考え方が少し違います。
現代のビジネスの勝ちパターンは受験のたとえと同様で、②の「参考書やノウハウを手に入れたら、実行の仕方を船井総研から教わること」だと言う事を良く知っています。

 

現代はノウハウは所詮お金を払えば誰でも平等に手に入れる事が出来る「情報」でしかありません。
しかし、「情報」(参考書)を手に入れるだけでは大きな差は出ないのが今のビジネスです。
実はビジネスで大きく差が出るところは、その「情報」(参考書)をどういう風に計画性をもって組み立てて、どうやって組織ぐるみで実行を進めて行くのかをコンサルから支援してもらうことなのです。

 

みもふたもない話ですが、参考書やノウハウを集めるだけの目的では船井総研セミナーには出ない方が良いでしょう。
また、セミナーで得たノウハウを自分なりに試行錯誤する事も、あまりにも時間やコストがかかりすぎて成功までの道のりは程遠いものとなってしまいますので、これもお勧めしません。


お勧めしたいのが、もし納得できるノウハウを手にした際には、最短最速で成功する道のりをお金を払ってでも教えてもらう事です。

そして、それこそが成功できる経営者の判断基準と言う事なのです。

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