いつも読んでいただきありがとうございます。
前回は「分業化」について書きました。
今回は「専任化」です。
多くの人材が辞める傾向が続いています。
特に多くの若者が今の仕事を転職する動機になっている三つの「 過ぎる」があります。
①今の仕事は一人前になるのに時間がかかり過ぎる
②今の仕事は作業の種類がたくさん過ぎる
③今の仕事は責任が重過ぎる
若手人材の想いはこの3つの「過ぎる」 が無い職場で仕事をしたいようです。
ですから現在私が関わっている美容室や着物専門店などでは、 若手でも楽しくやりがいを持って働いていただけるよう、 仕事の構造を改革しています。
その改革テーマが
1.分業化
2.専任化
3.無責任化
です。このテーマを3回にわたって解説しています。
2.「専任化」
前回「分業化」について書きました。
分業化が進むとその部分の作業の習得スピードが上がり早く上手になります。
そして早く上手になる事が仕事の楽しさややりがいを見つける事につながります 。
逆に人は習得に時間がかかる事を「苦手」と言い、 苦手な作業はやりたくないものです。
多くの人はそこで挫折してしまい会社を辞めるのです。
人は自分が好きで得意な作業だけが出来たらと思いますし、その作業を出来る限り長くやり続けたいものです。
「何を甘えたことを言っているんだろう?」「今の人は辛抱が足りない!」と思われる経営者も多いかと思います。
しかし「苦手も頑張って克服しよう!」は時代に合わないのです。
採用した人材の適正に合わせて、好きで得意になれる作業を早く見つけてあげて、その作業に集中させる。
それが「専任化」の必要性です。
例えば私の関わっている呉服店でしたら、スタッフを「集客作業の専任化」や「販売作業の専任化」 を進めて成果を上げているお店があります。
美容室でしたら店舗を「シャンプーブロー作業の専任化」や「 カラー作業の専任化」「カット業作業の専任化」 を進めて、さらに専門店として新しい業態に展開して人材の職場定着を担保しているお店もあります。
そして「専任化」には、 難度の高い専門職でも企業が成長していく可能性がたくさん詰まっ ているようです。
つづく
次は「無責任化」です。
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