スマホばかり触っている販売員

スマホばかり触っている販売員~

 

タイトルを見て多くの方はネガティブな印象を感じたに違いありません。
しかしこのタイトルは実はこの事を非難しているのではなく、逆にほめているのです。

そもそも多くの店頭で物販を行う企業は基本的には就業時間にスマホを触る事は禁止されています。
もし販売員が就業中にスマホを触る事があればこっぴどく叱られるに違いありません。
お店に持ち込みすら禁止している企業も多い事でしょう。

 

しかし船井総研ではコロナを機にそのルールを大きく変えようとしているのです。
コロナを機に船井総研コンサルティング先様の売り場では販売員がスマホを触る事を推奨しています。
それも称賛までしています。
一体どういう事でしょうか?

 

実は今船井総研で重点に取り組んでいる事は「オンライン集客」です。
特に来店が無い今の物販の現場では、全販売員がスマホを使ってオンラインによってお客様と常につながりを持って行くこと。
そしてオンラインによってお客様の集客促進や販売促進を行うことを進めているのです。

 

<全スタッフがお客様とオンラインでつながる>
具体的にはコンサルティング先様で取り組んでいただいている事はお客様とLINEを使ってオンライン(常時)でつながる事です。
物販の業界でコロナ禍に一番影響を受けたのは「店頭販売」です。
商業施設では販売員がコロナでお客様が来ることが無いお店の番をしている姿がとても痛々しいです。
コロナでお客様は外出しないのですから待っていてもお客様は来ませんし、そもそも商業施設自体が施設を閉めてしまうのですから全くビジネスとしては戦えません。
お客様の自然来店を待つ店頭販売は、今回のコロナ騒動でそのビジネスモデルの弱さを露呈してしまったことになります。
品揃えをして客を待つのではなく、お客様に寄り添う「攻める戦略」が物販に求められているのです。

 

<イベントが見直されている>
コロナ禍でも物販の世界で業績を上げている売り方があります。
それはイベント(催事)を仕掛けてるところです。
催事を強化しているところはなんとコロナ禍にもかかわらず、昨対の2ケタ増をしているところがいくつもあります。
船井総研コンサルティング先様でも昨年対比の126%!
中には昨年対比の189%と言う報告もいただいています。
これにはさすがの僕も驚いています。

 

しかしそのイベントはただ単に不特定多数を対象とした客集めの催しをしているのではありません。
そうではなく、特定のお得意様に限定した「招待型」のイベントを行っているのが重要なのです。

 

招待型のイベントとは、蜜を防ぐためにお客様の来店時間を予約制にして招待されたお客様しか入店できないイベントのことです。
最初は多くのコンサルティング先様の事業者も「そんな都合よくこちら都合のやり方でお客様が来てくれるのか?」「お客様に失礼じゃないのか」とおっしゃっていました。
しかしふたを開けてみたらお客様は時間通りに来店されますし、それ以上に今以上のお客様は普段以上にニコニコとご満悦にお買い物をしてくれるのです。
お客様にとって来店に時間の制限を設けたり一見客をお断りする事は、実は面倒なことや失礼なことではなく、特別なことと感じていただけているようです。
限定性を設ける事でイベント自体の価値がアップされ、購買意欲を喚起する効果になったのです。
結果、高単価高買上げ率の高効率な販売が出来ているのです。

 

ただし重要なことは多くの来店型の営業をして来たお店はこれをすぐには真似する事は出来ないはずです。
なぜなら実はこのようにお客様がお店主導のイベントに行儀よく足を運んでくれるカラクリは、お客様とスタッフが普段からLINEを使ったオンラインで常時つながっているからなのです。
日常的にLINEを使って仲間意識を養い、仲間だから内緒で特別な情報を優先的に教えてあげると言う「耳打ち効果」がお客様にとって情報を高い価値と感じてくれているのです。
だから今回のように普通では無理なお願いである来店時間の制限を設けたり、それだけでなくお買い物の約束すらもいただいたお客様のお約束が出来ているのです。

 

これは決してLINE公式アカウントからの一斉送信で送られてくる営業的な情報をお客様が受け取るのとは全くい意味が違うのです。
デジタルツールを使っていてもその点は心がこもっていないと人の心は動かないのでしょう。
お客様一人一人との強いパーソナルなつながりがあるからこそ、これらがコロナを切り抜ける切り札となるっているのです。

 

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