長年ビジネスモデルを作ってきたプロとして目が離せなビジネスモデルアプローチの一つが「サブスクリプションビジネス」です。
日本語で言う「定額制サービス」の事ですね。
購入して所有すると言う習慣を、月額決済で使用権を買っていただくと言うビジネスアプローチです。
僕も利用しているスポティファイなどの音楽配信サービスなどがこのサブスクリプションビジネスとしては有名です。
所有権は企業側が持っていて、月々の決済契約を結んで使用権を買っていただく。
リースやシェアリングとも少しだけ発想が違うので気を付けなければいけません。
レナウンが新しくスーツでこのサブスクリプションビジネスを始めました。
レナウン「着るダケ」
https://kirudake.e-shop.renown.com/
月々4800円の料金で新品の2着のスーツと5着のワイシャツ、そして3本のネクタイが6か月ごとに送られてくるそうです。
一年間にすると、合計で新品の4着のスーツ新品の10着のワイシャツ、新品の6本のネクタイ(返品不要)が送られてくるのです。
(二年目はこれがクリーニングされて届きます)
通常のサブスクリプションサービスと異なるのが6か月の契約が必要な事くらいで、一見するとお得かなと思います。
うがった見方で計算をしてしまう人なら、4着のスーツと10着のワイシャツと6本のネクタイを月々4800円×12か月=57600円で借りるのかな?
そう考える事でしょう。まあお得ですよね。
ビジネス的には2年目の利用が継続されればクリーニングされて再利用されるシステムなわけなので、クリーニング代のコストを引いた分がビジネスの粗利となるんでしょうか。
もし、1年で解約する人が続出した場合は?それは想定外?想定内?なのでしょうね。
モノを持たない。モノは利用する時代。
今までは使用頻度が低いから借りようという発想でした。
しかしこれからは例え使用頻度の高いものですらその発想が進む事でしょう。
パソコン、スマホ、時計、ブランドバッグ、着物、車、不動産、などなど。
ビジネスモデルアプローチとしてあらゆるモノをサブスクリプション化(定額制)にするサービスを考えたいものです。