「好き」を仕事にする意味

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船井総研の新卒社員も入社してあっという間に一年が経とうとしています。

本格的に仕事が身に付くと同時に、「人生これでいいのかな?」と少し将来を考えたり働き方について考えたりし始めるようです。
ここでは若手に対して仕事どう向き合った良いかを少し書いてみたいと思います。

 

~「趣味が仕事に」と「仕事が趣味に」の違い ~

若手は「趣味が仕事になったらいいな!」と考えがちです。それが事実ならさぞかし楽しい事でしょう。しかし実際は「仕事が趣味」になる事はあっても、「趣味が仕事になる」その確率は天文学的に低い事を知らなければいけません。

そもそも「仕事」とは何でしょうか?僕は「他人より上手に出来て対価をいただけるものごと」と解釈しています。
また「趣味」とは何でしょうか?僕は「自分が好きで対価を問わずにやっているものごと」と解釈します。


仕事と趣味は言葉の解釈からすると真逆ですね。
ですから多くの若手は言葉を額面上受け取って混乱してしまうようです。

こういう風に理解されたら良いかと思います。

 

好きこそものの上手なれとよく言われますが、一般的に「そこそこ好き」程度では物事が対価をもらえるほど他人以上に上手になり、それが仕事として成立する事はありません。

「好き(趣味)が仕事になる確率」はとても低いのです。(0%ではありませんが)

逆にたくさんの仕事を好き嫌い問わず経験する中で、偶然、他人より上手にこなせる業務を見つける事が出来る瞬間があります。

そして次第にその業務が多くの人に認められ粗利(対価)になって行く経過でなんとなく好き(趣味)になって行く事を私たち先輩の多くが経験しています。

多くの先輩は経験を積む中で「仕事が好き(趣味)に」なって行ったのです。

若手の皆さんは、まずは仕事量をこなし、質を高め、人並み以上に上手に出来るものをごとをまず見つける事です。(必ずあります)

その中で好き(趣味)になってもらったら良いのではと思います。

 

会社側や上司の役目は新入社員に沢山いろいろな経験を積ませ、チャンスカードを渡し、「それスゴイ!」と長所を見つけてあげる事です。

船井でも昔から「好きな物事を仕事にしようとするな」と良く言われるのはこういうところからなのです。