買い物する場が娯楽施設~中西呉服店様の取材より~

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
8月開催の和装ビジネスセミナーの取材を行いました。
今回は中西呉服店様の取材でした。
 
淡路島の洲本市に拠点を置くこの企業。
現在、力を入れているのが淡路島ではなく徳島市です。
 
徳島市は25万人の人口がある都市。
徳島駅前のそごうが破綻して以来、徳島市の人の消費の形は大きく変わりました。
若いファミリー世代の人の流れはどの地方都市でも同じで郊外の商業施設に流れています。
しかし、そごうで買い物していた中高年の人の買い物する場はそこではないようで、郊外の商業施設にも足が向かず中高年の市場と百貨店市場は空洞化した状態が続いています。
 
中西呉服店の戦略はこの空洞マーケットを狙う事です。
 
中西呉服店はそごうの破綻により一流品や高級品をお買い物する場が無くなってしまった徳島の消費者に、ワクワク出来るお買い物する場を提供する事をミッションの一つにしています。
特にその営業方法はデパートのように固定費のかかり過ぎる大きな店舗を持つ営業方法ではなく、固定費の低い「催事」に特化した営業方法が特徴の一つです。
今、この催事販売があたっており、とても好調なのです。
 
とは言え、お客様を増やすための店舗は徳島市内で展開しています。
市内には呉服店を3店舗持ち、「サテライトショップ」と呼びお客様とのタッチポイントを増やす戦略でお客様を増やしています。
 

f:id:masamasa_7_7_7:20210716163457j:plain

いくつものサテライトショップで多くのお客様と接点を持ち、月に1度~2度の大催事にサテライトショップからお客様が送り込まれ、その大催事に魅了されたお客は中西呉服店の熱烈なファンに変わって行く。
そんな戦略が今、徳島を拠点に始まっています。
 
インターネットで何でも簡単に手に入る時代。
買い物する場が娯楽施設でないと、リアル店舗でお買い物する意味は無いのだと思います。
徳島市に似た地方都市は全国にたくさんあります。
この戦略で地域のお客様にお買い物する楽しさを提供してはいかがかと思います。
 
<和装ビジネスセミナー開催>
中西呉服店様の戦略をぜひご覧ください!