女性の購買心理は3段階ある(3)

いつも読んでいただきありがとうございます。
 
私はこのコンサルティングの世界に入ってずっと女性の消費を研究しています。
そこには男性とは違う女性特有の複雑な購買心理の3つのステージがあるようなのです。
そのステージについて書いています。
 
<ステージ3「好きだから買う」>
3つ目は「好きだから買う」と言うものです。
 
女性はウインドーショッピングが大好きです。
ウインドーショッピングは特に必要なものがあるわけではないにもかかわらず出かけて、衝動的に「好きなものを買う」と言う行為ですよね。
実は男性はこれがとても苦手です。
 
私も家内とこの時間に付き合わされるのが本当に苦手です(笑)
家内の手に取るものは私目線では明らかに今すぐに必要ない物なのですが、楽しそうにお買い物する姿を邪魔する事はとてもできません。
面倒な話ですが、女性は脳の女性ホルモンを活性化するために「好き」と感じる時間が生きてゆくうえで必要なのだと思います。
 
また別のケースに「推し買い」や「推し活」と呼ばれている「好きだから買う」と言う消費の仕方があります。
好きなアイドルのグッズを爆買いする事を言います。
推し買いをする男性も少なからずいるのですが、やはり圧倒的に女性がこの市場を支えているのです。
好きなアイドルを身近に感じたい。
好きなアイドルの人気をグッズを買う事でアイドルを支えたい
好きなアイドルのグッズを一番多く買う事で一番のファンになりたい。
これらの「好き」と言う感情を満たすために買い物をするのです。
 
また、私が関わっている着物と言う商品も「好きだから買う」と言う商品の何物でもありません。
例えそれが着用目的が成人式と言う場が明確にある振袖であったとしても、成人式の場に「必要」だから振袖を着たと言う女性はいません。
振袖が「好き」だから着て行ったのです。
着物が売れないと言われていますが、その原因は経営者の多くが着物の販売に「必要性」をあてはめようとしているからかと思います。
それが女性消費者の購買心理と明らかにズレているのですね。
着物にニーズ(必要性)を当てはめようとすること自体が野暮なことなのかもしれません。
多くの女性が着物には「興味を惹かれ」「好きだから着たい」そんな購買心理が働いて着物を買い求めているのです。
男性には到底理解しがたい世界かもしれませんね。
 
最後の例として、男性でも理解しやすい例えを書きたいと思います。
成功者はフェラーリなどのスポーツカーを欲しがります。
スポーツカーは移動手段としてはとても不便なものです。
ですから当然必要に迫られて買うわけではないですよね。
フェラーリなどのスポーツカーは、成功者のステータスシンボルとして、そして「好き」だから買うわけです。
フェラーリを買う人の心理が理解できますでしょうか?
しかしこの購買心理も理解できる経営者はほんの一握りなのかもしれませんね(笑)
 
ここで面白いなと思うのが、私は成功されている経営者と会う機会が多いですが、成功される経営者は「必要」「不必要」と言う合理的な思考と同時に、「好き」と言う理性的な思考をバランスよく持っていることです。
業績不振の企業経営者には「好き」の思考が足りていないのですね。
必要なものしか買わないと言う購買習慣だけでなく、「興味があるから買う」「好きだから買う」と言う事にも理解が出来るようにならないとこれからの経営者としては務まらないのかもしれませんね。
 
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