20歳で稼ぐのが当たり前の美容業界を創る(2)

いつも読んでいただきありがとうございます。

二回シリーズで美容業界の課題解決について書いています。
 
前回は
美容業界の最大の課題は
①美容専門学校から新卒入社する美容師は実は髪の毛すら切れない
②だから会社が給料を払って3年間もの下積み期間に修業をさせる
③実は今の若手の多くがその長い修業に耐えられない
さらに修業生の人件費が先輩方の所得の圧迫し不満につながってい
こんな話でした。
 
<20歳で稼ぐのが当たり前の美容業界を創る>
そんな中でも着々とこの業界課題に立ち向かおうとする美容事業者も誕生し始めてきています。
 
一つ目の取り組みはアカデミーです。
アカデミーとは、社内に新人育成に特化した部門を作る事です。
特に今取り組んでいるのが、新人に対してシャンプーやトリートメントやカラーなどの比較的短期間で修得が可能な技術を、美容室で仕事をしながらではなく、3か月間アカデミーに席を置いて集中的にトレーニングを受けるのです。
3か月間のアカデミーから戻った新人は現場の即戦力となるので、やりがいを感じて辞めなくなっていますし、トリートメント売上げやカラー売上げを成績としてカウントするの先輩の稼ぎ(生産性)の足をただ引っ張る事も無くなるのです。
 
二つ目の取り組みはスクールです。
こちらはマツエクサロンで行われているケースです。
マツエクサロンがマツエクスクールを開校して生徒募集を始めています。
卒業後にすぐに稼ぎたい美容専門学校生や、何となく興味があって始めるママさん休眠美容師や、美容室での長い修行に嫌気がさした美容師見習いの方などもこのマツエクスクールの生徒の対象になる事でしょう。
このスクールでアイリストの資格を取った修了生からマツエクサロンで働く人が増える事で採用が進むメリットがある上、入社してから給料を払いながら研修をすると言うケースも減りますので、採用コストも育成コストも減らせるメリットもあるのです。
 
三つ目は専門学校改革です。
最後のケースは専門学校自体が変わると言うケースです。
美容専門学校から新卒入社する美容師は実は髪の毛すら切れない」と冒頭にも書きました。
これが美容業界の大きな課題だとするなら、美容専門学校では生徒が卒業した後に、就職した美容室できちんとカットやシャンプーブローやカラーなどの即戦力になる技術を教えていただく事が業界の課題解決なのかなと思います。
もちろんこれは今まで誰も異を唱えてこなかった事なので、美容専門学校に変わってもらうのはきっと簡単な事ではないのでしょう。
しかし今後は即戦力人材を採用育成するために美容室自体が美容専門学校事業を開始するところも増えてくるでしょうから、旧態依然とした美容専門学校に依存しない業界の風が吹いてくるのかもしれません。
 
これらの3つのケースを例に、今後は業界全体で20歳で稼ぐのが当たり前の美容業界」の機運を美容業界の皆さんと一緒に高めていけたらと考えます。
 
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