20歳で稼ぐのが当たり前の美容業界を創る(1)

いつも読んでいただきありがとうございます。

今回は美容マーケットについて書きたいと思います。
 
私たち船井総研の役割は業界課題の解決に尽きるかと思います。
目の前に立ちはだかる業界課題のせいで多くの経営者が苦労しています。
その業界課題を取り除けば会社経営は楽になるのです。
皆さんも納得ではないかと思います。
 
しかし目の前には小さな課題が山積して、案外一番大切な業界課題は見えていなかったり、見えているのだけどもその課題は変えられないものとして、見ないようにしてしまっている事の方が多かったりするものです。
 
<美容業界の業界課題>
今の美容業界の業界課題は人が辞めていく事です。
辞める理由は、
若手は厳しく長い修業期間に嫌気がさして辞める人が多いです。
②そしてベテランにおいては低賃金に嫌気がさして辞める人が多いようです。
しかしなぜそれが起きているのでしょうか?
さらに原因を深掘りしてみましょう。
 
多くの美容室は毎年美容専門学校から新卒学生を採用します。
この新卒学生は実は髪の毛をカットしたりカラーやシャンプーしたりなどの実務を美容専門学校では習得せずに卒業して美容室に採用されて行きます。(美容師の国家資格は取得します)
ですから当然、美容室側がその新人に3年ほどの修業期間をかけてシャンプーやカットやカラーなどの美容技術を教えることが美容業界の慣習となっています。
修業とは言え、その間は社員ですから当然給料は先輩美容師らの稼ぎから支払われ続けます。
 
しかし現代ではこれが少し時代に合わないようで、若手は3年もの長い修業に耐えられなくなっていますし、会社経営者にとってもこれ以上修業生の給料をベテラン美容師に稼いでもらい続ける経営の余裕を持てないインフレ時代に突入しています。
 
先に書きました「人が辞める理由」
①若手では厳しく長い修業期間に嫌気がさして辞める
②ベテランにおいては低賃金に嫌気がさして辞める
これらを解決するためにはこの業界慣習となっている美容師デビューまでの3年間の修業期間を無くして美容師がなるべく早く稼げるようにしないと美容業界の誰もが幸せになれないのです。
 
<20歳で稼ぐのが当たり前の美容業界を創る(2)>に続く
 
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