人が辞めて行く(2)

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
前回同様、美容室の話題を書いています。
今回は「人が辞めて行く」の2回目です。
 
今の美容室の最大の課題は退職者が急増している事かと思います。
美容室のような労働集約型のビジネスは、シンプルにスタッフの数と売り上げや利益が直結しますから美容のコンサルとしてこの現象はとても心配しています。
 
人が辞める理由の二つ目です。
 
2.結婚出産子育て退職
新卒採用して育ってくれた美容師も、結婚や出産と子育てのタイミングで退職される方が多いのがこの美容業界の最大のアキレス腱です。
コロナ前なら比較的どの事業者も採用が順調だったこともあり、ある程度は見て見ぬふりが出来たこの退職理由も、コロナを機に採用も厳しくなっている今、無視はできなくなっています。
 
特に出産と子育てに関しては多くの美容事業者が積極的に取り組んでいます。
例をあげると、産休や子育て休暇制度などを設けたり、社内に託児所を設けたり、ママさんが自由に勤務時間を選べたり、突然の子供の都合のお休みでも休みやすいママさんサロンを作ったりと、その施策は常識になりつつあります。
 
ただ、そのような物理的な施策を採っているのに未だに退職者が出るケースが散見されます。
その理由は心理的なことのようです。
調査すると「自分だけ特別扱いされているので悪い気がする」と言う回答が多いようです。
せっかく手厚い制度を設けても、会社のムードがそれを許さない。
そんな事があるようです。
 
今後、船井総研では引き続き取材を重ねて、結婚、出産、子育てでも楽しく働ける会社創りの取り組みを追いかけたいと思います。
 
つづく
次回は3つめの退職理由「止まらないベテランの退職」です。
 
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