人が辞めて行く(4)

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
前回同様、美容室の話題を書いています。
今回は「人が辞めて行く」の4回目、最終回です。
 
今の美容室の最大の課題は退職者が急増している事かと思います。
美容室のような労働集約型のビジネスは、シンプルにスタッフの数と売り上げや利益が直結しますから美容のコンサルとしてこの現象をとても心配しています。
 
人が辞める理由の四つ目です。
4.「自分探し退職」
コロナ禍により大きく増えているのが入社2~3年目の方の退職です。
私はこれを「自分探し退職」と呼んでいます。
 
いきなり若手美容師から「店長、なんかこの仕事、自分に合わないみたいなんで辞めます」と言われます。
店長は「え?せっかく専門学校を出て、美容師資格も取れた
ばかりで、なんで?」と聞きます。
辞める理由をいくつかあげると
「シャンプー業務がつらい」
「お客と話すのがつらい」
「マツエクの仕事がしてみたくなった」
エステに興味がある」
「もっと趣味に時間を割きたい」
などなど。
「なんであなた美容室に就職したの?」と聞きたくなる理由ばかり(笑)
 
しかし、今の若い方は本当に多様で、本当にいろいろです。
これを否定せずに、事業として包み込めないと美容室経営の未来はありません。
働き方の自由度を上げる努力が必要なのです。
 
船井総研の関係先様の取り組み事例としては、正社員でありながら業務委託社員のように自由出勤が認められている「フリーサロン(社員向けシェアサロン)」。
社員の要望で立ち上げたアイラッシュサロンやエステサロンのような異業種や異業態。
美容師を辞めて他の仕事についても、また美容師にカムバック出来る制度を整備したりなど、働き方の自由度を上げる熱心な取り組みが進んでいます。
 
働き手の志向は本当に多様です。
いくら拒んでもこの流れは変わる事はありません。
これらを包み込める経営者しか残れない時代が来ているようです。
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