E-LTV経営(5)

いつも読んでいただきありがとうございます。

シリーズで繁盛美容室の視察で感じたことを書いています。
 
前回、従業員の働き方の多様性と自由度を高める経営を美容室はしなければ人が辞めて行く。と言う「E-LTV経営」の考え方について書きました。
 
今回は、視察先の「E-LTV経営」の取り組みとして、本業であるヘアサロン事業の4つの業態について書いています。
 
今回最後になりますが、4つ目のヘアサロン業態です。
 
<4.ハイキャリアサロン>
ハイキャリアサロンとは、カリスマスタイリストのサービスを受けられるヘアサロン業態と言う事になります。
 

 
カリスマスタイリストは人気の美容師と言う事になるのでしょうが数値的にカテゴリーをすると月商100万円以上を稼ぐスタイリストと言う事になるのでしょう。(一般的な美容師は月商50万円程度)
 
当然、カリスマスタイリストですから料金も、1.5倍程度の価格設定になっています。
しかし強気の価格設定でも予約はほぼお得意様で一か月先まで埋まっており、新規の方は翌月の予約待ちをしていただくような人気のサロンと言えます。
当然客単価は上がるために、経営的にも生産性も上がり収益性も高いサロンです。
 
マーケティング的な見方をすると美容室も二極化が進み、格安なヘアサロン業態と、イクラスなヘアサロンに人気が二分しているようです。
価格にこだわるお客様は多いでしょうが、中でも美意識の高い女性にとっては自分を本当にわかってくれて、最高なサービス時間と最高のスタイリングを提供してくれるスタイリストにはお金を惜しまないと言う方が増えている気がします。
 
ルプラボウ様では、昨年から積極的にこのカリスマスタイリストを集めて、このハイキャリアサロンで活躍してもらう事を始めました。
その営業スタイルは、社員として雇用されているにもかかわらず、スタイリストは先にご紹介したシェアサロンで働く独立した個人事業主のような働き方をします。
お客様の予約があるときに出勤をし、予約が無いときは休みます。
そんな自由な働き方でも、売り上げはどのスタイリストも以前の店舗にいた時よりも増えていると言うから驚きです。
またお客様の満足度も高く、地域では予約が取れないヘアサロンとして話題になっているようです。
 
ルプラボウの白井副社長曰く、本当に良い価値を提供すればお客様は喜んでお金を出すし、だからこそスタッフも幸せになれるとおっしゃっていました。
本当にスタイリストとして才能のある方は、店長などを目指さずにスタイリストの道を究める事を求める方が多いです。
そんな方に気持ちよく活躍していただけるのがハイキャリアサロンなのですね。
 
船井総研は常に5年先を見越した時流を予測しています。
美容室の市場が成熟化が進む中、これから大きく美容室のあり方は変化して行く事でしょう。
人が辞め始めたら、経営がこの変化について行けていないアラートかと思います。
ぜひ、我々と一緒に先を見据えた経営を行っていければと思います。
 
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