E-LTV経営(4)

いつも読んでいただきありがとうございます。

シリーズで繁盛美容室の視察で感じたことを書いています。
 
前回、従業員の働き方の多様性と自由度を高める経営を美容室はしなければ人が辞めて行く。と言う「E-LTV経営」の考え方について書きました。
 
今回は、視察先の「E-LTV経営」の取り組みとして、本業であるヘアサロン事業の4つの業態について書いています。
 
今回は3つ目のヘアサロン業態です。
 
<3.シェアサロン>
シェアサロンとはフリー(個人事業主)の美容師が賃貸して借りる事が出来るヘアサロン業態の事です。

 

 
このコロナ禍で特に増えているのが若手の退職です。
 
理由はいくつかあります。
例えば完全歩合制(業務委託と言われています)の稼げる美容室からの引き抜き。
または自分のペースで仕事がしたいという理由。
または美容室内の人間関係が嫌だった。
などなどあげられます。
 
それなら本来、美容師として独立をすれば良いのでしょうが、美容師は美容室を作るほどの所得と貯金はありません。
そこで今注目を集めているのが、美容室を作る資金が無くても、その日から美容室を開業できるシェアサロン業態と言う事になるのです。
 
私も8年前からこの業態には注目していました。
ご支援先の経営者と本場アメリカのシェアサロンを視察しに行ったこともあります。
当時、この業態はいつかのタイミングで日本に上陸するだろうなと、ワクワクした思い出があります。
 

<本場アメリカのシェアサロン>
このシェアサロン業態は美容師の採用や育成などが必要ない美容事業ですので、呉服店や宝飾店などの異業種から手軽に美容事業に参入できる可能性を秘めています。
 
ルプラボウ様ではこの7月にこのシェアサロン業態をオープンさせました。
そして驚く事に社内のスタイリストに声をかけ、積極的にこのシェアサロンを利用しての独立を勧めているのです。
 
業界全体がそうなように、ルプラボウ様でもこのコロナ禍で社員の退職が後を絶ちませんでした。
働き方の自由度を求める社員には積極的にこのシェアサロンを利用した独立を勧めて大切な人材流出を止めています。
 
ルプラボウの白井副社長曰く、「どうせ引き抜きなどで流出してしまう人材なら、会社のシェアサロンで活躍してくれる方がメリットが多い」との事です。
英断だったとは思いますが、この判断は経営者としての器が大きいですよね。
 
次回は最後になります。
4つ目のヘアサロン業態になります「ハイキャリアサロン」について
書きたいと思います。
 
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