美味しさより非日常体験が欲しい(2)

いつも読んでいただきありがとうございます。

 
前回の緩いコラムが好評でしたので、第二弾と言う感じで書きます。
昨日は祝日でお休みでしたので、久しぶりに大阪にぶらりと出かける事にしました。
目的は「体験価値」の発見です。
 
「体験価値」ってなに?と言う方のために簡単に説明をしておきます。
 
消費者の購買目的は昭和時代が「所有価値」と言われていました。
そして昭和の後期から平成時代にかけて消費者の購買目的が「所有価値」から「利用価値」に変わったと言われました。
いわゆる必要なときにだけ物は借りて利用すればいいと考えるようになりましたし、必要なときに人手を借りて代わりにやってもらえばいいと合理的に考えるようになって、そこにお金を好んで使うようになりました。
 
そして令和になって人の購買目的は「体験価値」に進化をしています。
見てみたい、行ってみたい、食べてみたい、会ってみたい、聞いてみたい、話してみたい、身に着けてみたい、習ってみたい、そんな消費者の「体験欲求」が次第に強くなっている気がします。
このような今まで体験した事のない非日常を感じられるものごとにこそ人が集まってお金を好んで使うようになるようです
 
前置きが長くなってしまいましたが、「体験価値」を発見するために大阪で降り立ったのは京橋でした。
祝日の京橋は人でごった返していました。
外国人観光客も多かったのですが、日本人の若者が多かったです。
京橋と言えば昔は「おやじの街」でしたが、最近は若者を集める店も多くできているからでしょう。
 
そして若者が集まるスポットを探しているとありました!
ここです。


京橋でも有名な立ち飲み屋ストリートです。
この通りには立ち飲み屋だけが10件以上も軒を連ねています。
お店を覗くと午後2時にもかかわらずどの店も満員です。
しかも客はおやじではなく若者が半数以上です。
 
何とか頼んで入れるお店を見つけて入ってみる事にしました。
そのお店もお客の半数以上が若者でした。
早速お話しを数人から聞いてみました。
「なんで立ち飲み屋なの?節約?」
若者A「まあ安いのは確かですけど、この昭和のムードが好きなんです」
若者B「見ず知らずの隣の人と気軽に話せるのが普通のお店ではないですよね」
若者C「インスタで見た名物女将に会いたくて来ました」
若者D「僕らの中ではUSJに次ぐ盛り上がれるデートスポットなんですよ(笑)」
私「もしかするとみんなここを飲食店ではなく、テーマパークと思ってる?(笑)」
 
体験価値を求めて立ち飲み屋に集まる若者
おやじが独り酒を飲む立ち飲み屋も、若者にとっては非日常体験が出来るテーマパークなんだそうです。
勉強になりました(笑)