「きものアクティビティ」で着物業界は再生する

いつも読んでいただきありがとうございます。

 
この数回「体験価値」について書いています。
昭和は物を持つことに価値を見出す「所有価値」時代。
平成は物を持つのではなく、利用することに価値を見出す「利用価値」時代。
そして令和は利用する事にプラスして、体験する事に価値を見出す「体験価値」時代と言うお話を書いています。
 
目的を持って物を「利用」すること。
それは合理的ではありますが、「楽しいか?」と聞かれたらそうではありません。
例えば車です。
車を移動手段として「利用」している人にとっては、車には「楽しさ」を求めないことでしょう。
しかし車に楽しさを求める人にとってはやはり「所有」したいと思いますし、それ以上にその車を使ってどんな非日常の「体験」をするかを想像しながらワクワクできるものです。
 
私が関わっている業界の「きもの」と言う商品も車と同様に、お式事できものを「利用」される方はきものに「楽しさ」は求めていないでしょう
「楽しさ」どころか逆に「利用」を目的としたきものには窮屈で疲れたと言うイメージが先行するものです。
 
しかし趣味としてきものを「所有」したいと思って、きものを買い求める女性にとってはきものに「楽しさ」を期待しているでしょう。
きものに袖を通してどこに出かけようかとか、どんな新しい「体験」が待っているかとかを考えてワクワクするものです。
きものを着て「体験」する事はどんなことでも新鮮に見えて感動できるのです。
「体験」は英語で「アクティビティ」と言いますので、私はきものを着ていろいろな「体験」をして楽しむことを「きものアクティビティ」と名付ける事にしました。
 
先日、私がお手伝いさせていただいてるきもの専門店でも、きものを着てカジノ体験をする「きものアクティビティ」の試みをされていてニュースになりました。
 
神戸新聞より>
 
衰退産業のきもの業界が復活するためにも業界全体がきものに体験価値を付加させる「きものアクティビティ」の取り組みをどんどん進めていただけたらと思います。
当然、世界からの観光客もこの「きものアクティビティ」を楽しみにどんどん日本に来ることでしょう!