催しの力健在!

いつも読んでいただいてありがとうございます。
昨日は淡路島から高松に入るついでがあったので、久しぶりに徳島に立ち寄りました。
昔、徳島に1年ほど住んでいた事もあり、懐かしさと同時に駅前の風景の変貌に驚きを感じました。

 

徳島の駅前には経営破綻した「そごう」が西武グループの力を借りていまだに「そごうアミコ」としてデパート営業しています。

 

デパートと言う業態は既に行政人口50万人を切る都市では成立しない業態となっています。
いまやデパートと言う業態がやっていけるのは東京や大阪や名古屋、札幌、福岡などの大商圏だけです。
また、行政人口が50万人を超える鹿児島市山形屋がいまだ頑張ってはいるのが有名ですが、対照的に行政人口25万人の山形市の大沼の経営破綻は記憶に新しいです。

 

久しぶりにそごうに入ってみると、1階と地下の食品売り場はかろうじてお客が入ってはいるが、2階以上は閑散としています。経営コンサルタントとしては見るに堪えない光景です。

 

ただ、最上階の催事場で開催している「バレンタインデーフェア」は大変な賑わいを見せていました。

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デパートの商品には魅力を感じていないお客でも「催し」には殺到するようです。

インターネットで何でも安く簡単に商品が手に入る現在でも、「催し」で買い物をすると言う行為は消費者にとって別物なのでしょう。

 

いわゆる必要なものを手に入れると言う目的ならインターネットで済みます。
しかし「催しで買う」と言う行為の目的はそれとは違い、「娯楽」なのでしょう。
娯楽性で買う。これが今からのリアル店舗で買い物する消費者心理なのでしょう。

 

展示会やイベントなどの「催し」に対して消費者の期待は一層高くなる事でしょう。
私たちはこれにイノベーションをもたらさないといけないようです。