アパレルの行方

いつも読んでいただいてありがとうございます。

今朝、アパレルファッションメーカー大手のオンワードが直営店舗の大量閉鎖に踏み切ったニュースがありました。

https://www.asahi.com/articles/ASMB351FBMB3ULFA021.html

ブランド研究している僕としては、過去ベンチマークしていた企業でしたので、大きな時代の変わり目を感じましたね。

ニュースの情報では、ファストファッションの台頭と消費者の消費の変化が原因と分析しています。
まあその通りかと思います。
大きく事業戦略の軌道修正をしない限りオンワードの業績は残念ながら回復する事は二度とないでしょう。
良い物づくりや良いデザインを発信すれば売れる時代は終わったのですね。

僕が関わっているきものと言うファッションアイテムも、洋服の台頭と儀礼のカジュアル化の変化が大きな影響で、市場は最盛期の10分の一まで縮小しました。
和装事業者の大手は当然大打撃を受けました。

よく、時代の変わり目に大手企業が業績を悪くして潰れて行く様子を「恐竜の絶滅」に例えますね。
アパレル業界も、和装業界も大手の恐竜クラスの企業が確かに淘汰されて行くのかもしれません。

ただ、面白い事に、市場がシュリンクして、恐竜企業が絶滅の一途をたどっている時に、元気になるのが地方の一番店です。
僕のご支援先の和装事業者は至って元気に業績を伸ばし続けています。

①時流の変化にすぐに軌道修正して適応できるサイズであること。
②地域密着で顧客のハートをつかんでいる事
③そして売り上げを伸ばす事ではなく、地域のお客様の為に存続する事を目的に事業をしている事

これらの姿勢で経営している企業はしたたかに生き延びるのかなと思いました。

 

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