個性の時代へ突入か!BMWの大きな変革

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いつも読んでいただいてありがとうございます。

和装業界のような、嗜好性の強い商品を扱っていると「個性」と言うキーワードは外せません。

今回目に留まったBMWの個性を尊重したリデザインの記事は久しぶりに「なるほど」と思わされました。

 

https://www.autocar.jp/news/2019/09/10/409500/

 

BMWファンから賛否両論分かれていますし、車業界のライターからは酷評が出ているようですが、結論から言うと僕は今回のデザインの変更は戦略的には大賛成です。

僕がBMWコンサルティングをしているなら、一押しでこのデザイナーを押し、このデザインを徹底されるでしょう。

 

<トレンド>
僕は20年前までは車マニアでした。(今は卒業しましたが)
車デザインのトレンドは今でも定点観測しています。
ぶっちゃけBMWのデザインは保守的な流れをくんでいたと思います。BMWのイメージを壊さないように、デザイナーは細心の注意をはらったのでしょう。
しかし、今の車のデザイントレンドは「ブサ顔」と「ソース顔」です。
とにかく威圧感のあるブサ顔マスクとボディのデザインが人が好み、セールス的にも好調です。
そして「ソース顔」はLEDライトの導入で、丸目のライトである必要が無くなり、シュッとしたフロントデザインが可能になったたまものです。
そのトレンドの中ではBMWは珍しく「醤油顔」の孤高の存在で、それはそれで個性を発揮していました。

今回の大きな変革は「ブサ顔」路線です。
トレンドに乗る思い切りはいさぎいいです。

 

<客を見直す覚悟>
大きく路線変更をすると言うのはもちろん、セールス的に伸ばす事が目的です。
マーケティング的にこの路線の方が客が増えると踏んでのことに違いありません。
新しいデザインコンセプトに変えると言うその背景には、客を更新すると言う意図が見えます。
時として事業は「客を更新する」と言う判断を求められます。
そのタイミングがBMWの様に絶好調のタイミングである方が良いのですが、なかなかその判断は出来ないものです。
あっぱれです。

 

ブランディング
ブランディングとは有名なだけではダメ。
歴史があるだけでもダメ。
圧倒的な個性を持っていないとブランドとは呼べないと僕は定義しています。
今回の「ブサ顔」は判断に困ります。
それは車デザインのトレンドだからです。
今回のモデルデザインは個性的な顔立ちなのですが、他の車メーカーのデザインも同様なブサ顔です。
大きなトレンドを見据えながらも個性も両立できるのか?
それとも、BMWが今回の判断がミスジャッジとなるのか?
僕はこれも定点観測しなければならないなと思いました。

 

 

P.S
最後に、個人的趣味としては、BMWは嫌いです(笑)