ファッションはどこへ行く

いつも読んでくれてありがとうございます。

 
僕は長年、ファッション分野のコンサルティングに関わって来ました。
しかし皆さんもご存じの通り、ファッション業はファストファッションやリサイクルショップ、そしてネット通販の台頭で、近年大きく勢力図が変わってしまった業態です。
「モノ」=「衣類」としてのファッションはユニクロや古着屋やZOZOで買えばよい
現代のお客様はストレートにそうジャッジしています。
作りの良い衣類を大量生産をすればお儲かる。
そんな製造側の主導のアパレル事業者の考え方を、時代の変化は大きく変えざるを得なくなった出来事でした。
 
 
また、「コト」としてのファッションが進化した「ブランド価値」に関しても、シャネルやヴィトンやエルメスなどのナショナルブランドが市場にあふれかえりコモディティ化してしまい、「モノ」扱いされてリサイクルショップやネット通販にあふれています。
ファッション業界の中での「ブランド」と言う「コト価値」も今や地に落ちてしまった感はあります。
デザインが良いと言う価値だけでは誰も見向きもしなくなったとも言えます。
 
今のファッショントレンドはどうなのでしょうか?
それはやはり以前から僕が提唱している「ヒト」に視線が向いているようです。
「コト」から「ヒト」へ価値観が変化するとは、マーケティングの在り方が、人それぞれのライフスタイルに合った提案を求められています。
例をあげると、現在のファッションで比較的に勢いがあるのがスポーツファッションやアウトドアファッションでしょう。
スポーツが好き、アウトドアが好きと言うライフスタイルをコンセプトにファッションの世界観を創り上げています。
また、ダンスや音楽と言うライフスタイルをコンセプトにしたファッションブランドも勢いがあります。
現在のファッションは、まず、人々がどのようなライフスタイルを求めているかをテーマにデザインがあり、製造があるのです。
個々の「好き」がとても重要なのです。
そして今後の日本は「好き」も多様化して、「こだわり」の世界に突入します。
こだわりが今後進むとカスタムやオーダーなどの「個別対応」に流通はなって行くようです。
マーケティングの考え方もさらに変わって行く事でしょう。
もっともっとアンテナを高くして学ばないといけません。
 

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