やる気とモチベーション

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
以前のコラムで、「コロナ禍の業績の差は経営者のモチベーションの差」と書きました。
同じ業種の同士でモチベーションが高い経営者の企業は業績が良く、モチベーションが低い経営者の企業の業績は悪いと言う傾向が顕著にあるのです。
そしてその現象を称して「モチベーションが99%」と表現しました。
多くの方に読んでいただいて「共感できる!」とお声がけいただきました。
 
しかしお声がけいただいた方の中からは、「やる気で業績が上がると言いたいのですか?」と言うご質問がありました。
このご質問の意図は「やる気で業績が上がるなんて時代錯誤ではないか?」と言う事なのかもしれません。
 
確かにやる気だけで業績は上がらないですし、船井総研はビジネスを科学する会社ですから根性経営を推奨しているわけでもありません。
 
<やる気とモチベーションは同じではない>
ご質問いただいたこの方の場合、「モチベーション」と「やる気」を混同して理解していらっしゃるようでした。
「モチベーションが高い経営者」
「やる気がある経営者」
確かにこの2つの言葉は似ているので良く混同して使われることが多いのですが、実は微妙に意味が違うのです。
 
<モチベーションとは?>
モチベーションとは「目的意識」と辞書などでは訳されています。
少しわかりにくいですかね。
到達したいゴールやビジョンを明確に意識している状態と言えば少しわかりやすいでしょうか。
例えば会社経営者なら「会社をこうしたい!」または「こう言う事で世の中の役に立ちたい!」と言う目的を明確に持つことと言えるでしょうか。
 
そしてよく耳にする「モチベーションが高い」と言う状態は、「目線の高いゴールをイメージ出来ている」そんな状態かと思います。
 
逆に「モチベーションが低い」と言う状態は、経営目的や目標の目線が下がり、守りに入ったり後ろ向きになったりする状態をいう事かと思います
「世のため人のために役に立ちたい」と言うような崇高な目的でなくても構わないと思います。
「これくらに会社の業績を成長させたい!」や「何としても新しい事業を立ち上げたい!」と言うような目標で構わないのです。
まずは何かを目指すことがモチベーションなのだと思います。

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