激動のウエディング業界!

<激動のウエディング業界!>


今回のコロナの影響でウエディング業界は壊滅的な状況にあります。

現状ではどの式場も挙式と披露宴のキャンセルや延期が続出。
どこも休業せざるを得ない状況です。
緊急事態宣言が解除になった後、式場は平常通り再開するでしょうが、さて、臆病な日本人のお客様は戻ってくるのでしょうか?
僕にはとても不透明に見えます。
僕にはウエディング市場はこれを機に大きく変化せざるを得ない状況に見えるのです。

 

<ウエディング市場の3つの波>
コロナ以後、最低でも1~2年は多くの人を集める事を風評から敬遠される事でしょう。
また、「令和不況」が起こりかねない状況もあり、多くの人を集める豪華な挙式や披露宴も敬遠されるでしょう。
ですから当分は「人を集めないウエディング」の在り方を模索しなければならないのです。

 

1.新郎新婦は「フォトウエディング」へ
今既に動き始めている市場はフォトウエディングです。
人を集めずに、新郎新婦二人だけで行えるフォトウエディングの人気が高まっています。
従来のフォトウエディングは記念写真としての役割が大きかったです。
しかし今後は何らかの理由で挙式が出来ない、または挙式をしない人にとって、写真撮影の場が挙式場化して行く事でしょう。
また、屋内のスタジオを飛び出してあらゆる屋外ロケーションで二人だけの挙式を行い、それを撮影するような自由度の高いものになるでしょう。
ものすごい勢いでフォトウエディングマーケットは進化して行く事になります。

 

2.ご家族は「ファミリーウエディング」へ
大人数のお式は敬遠されますが、せめてご家族や親戚くらいにはお祝いしてもらいたいと思うのが人情です。
そこでウエディングのスタイルは小規模の挙式と披露宴が出来るファミリーウエディングに変化して行くでしょう。
草分け的な事業者として「小さな結婚式」があります。
<小さな結婚式>
https://www.petitwedding.com/LP/171003_a.html…
実はこのウエディングの小規模化の商流は20年前にも一度ありました。
小規模のファミリーウエディング市場はちょうど2000年前後の平成の大不況の際に誕生したものなのです
もしコロナを機に「令和の大不況」が訪れるとするなら、不況期のビジネスとしてこのファミリーウエディングのスタイルがリバイバルするのでしょうか。
現在船井総研ではその動向を調査中です。

 

3.友人知人は「オンラインウエディング」へ
ウエディングの規模が小さくなってくるその先にあるのはオンライン化でしょう。
まだもう少し時間はかかるでしょうが、友人や知人や会社の同僚の結婚式や披露宴の参加はオンライン化が進む事でしょう。
結婚式や披露宴のユーチューブやインスタを使ったオンラインでのライブ配信が始まり、日本全国だけでなく、世界の知人がスマートフォンを通じてお祝いに参加する事が出来るようになります。
また、将来的には今話題の「動物の森」のようにアバターを使って挙式披露宴を行う「アバターウエディング」もウエディングの手段の一つとてして定着するかもしれません。
さらに、新郎新婦がVRゴーグルをかけて挙式や披露宴を行い、世界各地の知人もVRゴーグルをかけて参加する「バーチャルウエディング」と言うジャンルのウエディングスタイルも誕生する事でしょう。
挙式披露宴がそんな風に変化するなら、ご祝儀のスタイルも変わります。
ご祝儀はQR決済で受け付けたり、バーチャル通貨でご祝儀をお支払いしたりする事も当たり前になる事でしょう。

 

現在のウエディング事業者にとってはこのような変化は嬉しくない変化かもしれません。
しかし確実にウエディング市場は変化して行くので先手の準備が必要なのです。

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