展望(ビジョン)は「何となく」から始まればいい

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
前回のコラムに数名の方からレスをいただきました。
ありがとうございます。
 
トップが展望(ビジョン)を掲げる事の意味が良く分かったと感想を寄せていただきました。
 
そして質問もいただきました。
 
「展望(ビジョン)は漠然としていてはダメなんですよね?」と言うものです。
 
とても良い質問だなと思います。
 
前回ご紹介させていただいた中西呉服店様の場合、「10億円やりたい!」と言う明確な数値を掲げていらっしゃったので、ご質問いただいた方はきっと展望(ビジョン)には数値が必須なのかなと考えられたのでしょう。
 
確かに売り上げと言う数値がある方が営業計画を立てられますし、実行していく上でのKPIを決める事も出来るので管理もしやすくなります。
定量的な目安があった方が良いのは間違いありません。
 
ただ、数値ありきで展望(ビジョン)を掲げると、一歩間違えると「展望(ビジョン)」が単なる「予算」になってしまいますね。
 
展望(ビジョン)とはそもそも「将来どうなってたいのか?」と言う漠然としたイメージなのです。
 
「展望(ビジョン)」と言うくらいですから、もしも今より高台に上った時に見える景色を言います。
 
企業として事業規模が大きくなり、今より経営次元が上がった時に自分を始め家族や社員やお客様や地域社会がどのようになっているか?
 
お客様が驚くようなスケールの大きい企画が出来るようになりたい
社員が家族や友人から一目置かれるようないい会社になりたい
業界がもっと元気が出るような影響力が持てるようになりたい
社会ががらっと変わるようなサービスを提供出来るようになりたい
 
展望(ビジョン)はこのような「なんとなく」の動機(モチベーション)から入る方が良いのです。
 
この「なんとなく」のイメージを実現するにはどうしたら良いんだろうと言う段階で、初めて具体的な数字や計画が必要となれば良いのかと思います。
 
以前、モチベーションが99%と言うコラムを書いたことがあります。
 
数値が目的ではダメです。
「こうしたい」と言う動機(モチベーション)が目的にあって、その達成手段の為に必要な数値目標を持たないと特に今の若い社員は同じ方向を向いてはくれないのです。
 

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