研究会全国大会に参加して(和装編)

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
本日は研究会全国大会に参加し、和装フォトビジネス経営研究会への講座を視聴しました。
ゲスト講師は京越株式会社の呉越社長でした。
感動しました!
「和装」という斜陽産業の中で、創業からたった10数年で業績を30億円越えまで伸ばしているこの企業。
その創業から未来を語っていただきました。
 
1.デジタルディスラプター
京越株式会社の売り上げの柱はEC(ネット通販)です。
創業期はBtoBを志していたようですが、京都や業界への参入の壁が厚く断念。
BtoCに戦略を切り替えた経緯があるそうです。
そしてこの反骨精神がきっとインターネット通販で和装業界を「あっと言わせよう」と言う強いモチベーションになっているのではないかと感じました
古い商習慣の産業をデジタルで変える。
そして古い商習慣の産業だからこそ、変えがいがある。
そんな風に講座から感じる事ができました。
 
2.優れたマーケッターであり投資家
呉越社長は優れたマーケッターであり、優れた投資家だなと感じました。
市場をとてもよく見ていらっしゃるのにはびっくりしました。
呉越社長は中国人なのですが、日本人以上に日本のライフイベントには詳しく、ライフイベントごとの市場性と、その市場ごとの収益性を良く分析していらっしゃり、「投資するところ」「投資しないところ」を明確に決断してらっしゃりました。
 
3.業種オタクにならないこと
とても和装に詳しい呉越社長でしたが、和装業種へのこだわりは無いのが潔いなあと思いました。
とかく着物を扱うと「文化」や「伝統」に縛られて広い視野でビジネスが出来ないものです。
呉越社長は「ECで業界を変える」と言う信念のもと、まずは歴史のある和装流通を変える事に集中してこられました。
しかし業種を選ぶのは経営者にとって会社を成長させるための「手段」でしかありません。
社会に役立つ会社に成長させることが目的ですから、業種は本来何でも良いのです。
講座では、和装EC業界の中では既にトップを取ったので、2本目3本目の収益になる他の業種を会社成長のために仕掛けて行くそうです。
実に潔い。
これがなかなかできないのですよね。
 
サイバーエージェントの藤田社長の「アントレプレナーになろう!」と言う話題でもありましたが、呉越社長こそがアントレプレナーですね。
大きな気付きをいただいた呉越社長に感謝です。
 
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これは観ないといけない!