なぜ呉服店がまつ毛とまゆ毛のサービスを始めるのか?(2)

いつも読んでいただいてありがとうございます。

前回の続きです。

今、呉服店に新規参入いただいているまつ毛とまゆ毛のビジネスが好調です。
一般的にこのビジネスは「アイサロン」と呼ばれ、まつ毛とまゆ毛に特化した美容業態の事です。
参入いただいた呉服店様では、今年1号店のオープンから8か月目にして早くも2号店の出店を控えています。
この事業のスケールさせられるスピードの速さは私もこのビジネスに大きな可能性を感じています。
前回に引き続きそのビジネスのポイントをまとめました。
 
<人材>
このサービスには美容師の資格が必要です。
美容師募集に関しては大商圏では美容師は集まりにくいですが、地方都市では比較的美容師の募集は集めやすいのも地方に目を向けるメリットかと思います。
ただ、このサービスに従事している経験者は未だ成長途上のサービスですので少ないため、未経験者を採用して育成する事が前提となります。
また、開業には「管理美容師」が1店舗に1名必要となりますので簡単な試験を受けていただき、この資格を取得していただく事となります。
この一連の人材確保から育成や資格取得のお手伝いは船井総研で行っていますのでアウトソーシングいただければと思います。
 
<集客>
このビジネスの集客は基本、ポータルサイト任せと言えます。
呉服店が行っているような人的な集客はありません。
既にオープンされたお店では毎月50名から繁忙期では100名程度の新規客がポータルサイト経由で来店されています。
そしてこのビジネスは会員制度にする事で再来店率も高いのでその新規客が着実に積みあがってお客様が右肩上がりに増えて行くストック型ビジネスとも言えます。
今年オープンされた呉服店のお店では既に会員数が500名を突破しており、会員数に比例して売り上げも右肩上がりに増える様子が目に見えています。
新しく参入された呉服店様にとっては本業の集客はとても苦労しているため、何もしなくてもお客様が増えて行くと言うこのビジネスは本当に驚きがあったとおっしゃっていました。
 
<経営>
美容事業に新しく参入された呉服店様が一番に驚きを感じられたのはお店の営業利益の出しやすさかと思います。
そもそもこのビジネスはサービス業ですので売り上げ=ほぼ粗利益ですし、掛け売りの無いビジネスです。
そして毎月の売上はシンプルに客数×客単価で構成されますし、その客数も予約数が事前に分かりますのでその月の売り上げもほぼ読めてしまうビジネスです。
先の売上も読みやすく、お金もキャッシュで入ってくるビジネスですので経営のしやすさは呉服店のような流通小売業の比ではありません。
 
美容を制する者が呉服を制する。
このビジネスは美容事業入門編として呉服店が参入されるにはちょうど良いサイズのビジネスかと思います。
また、呉服店などの流通小売業にとって最大の難題である新規客創りがこんなにも容易に出来てしまうビジネスを手に入れておくこともメリットにしかならないでしょう。

 

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