<2>なぜあの呉服屋は100年も続く事が出来ているのか?「非常時と不況期の持続的経営戦略」

<倒産する企業はどんな企業?>

成長市場の頭をつかんで成長できた会社も、10年後の生存率は6%と言われています。

ほとんどの企業が残念ながら無くなってしまうのです。

では、倒産してしまう企業はどんな企業なのでしょう。

 

倒産する企業は一言で言って「衰退市場のしっぽをつかんでしまった企業」と言えます。

いわゆる経営判断が後手に回ると言う事です。

不景気時や今回のような非常時にも多くの経営者は過去の成功体験にしがみつこうとするものです。

今のビジネスを変える事を恐れ、躊躇し何もしようとしません。

そしてようやく最後の「しっぽ」の時期になってからようやく判断する。

当然それでは「時すでに遅し」なのです。

また、話題の新興企業があっという間に倒産してしまう事が多いです。

これは時に事業は本当に運良くブームに乗ってしまうことがあります。

最初は経営者の直感が運よく当たるのですが、いずれやって来る市場変化や市場衰退などの変化にそんな運任せの経営者の経営能力がついて行かないからです。

 

これらの倒産する企業から得られる教訓は、持続的経営のために企業は時代や景気の変化に柔軟であり、先手先手で対応する事です。

そして成長期には多少ワンマンでも良かった経営者の姿勢を、世の中が変化した瞬間に素直に他人の意見に耳を貸す姿勢にスイッチする事です。