マツエクビジネス(2)

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
前回から3回に渡ってマツエクビジネスについて書いています。
今回は第2回目。
 
前回までは
<今マツエクがねらい目>
①行政人口50万人以下の都市がねらい目
②まつ毛と眉に特化した専門店業態がねらい目
 
そんなことを書きました。
 
3.なぜ今、マツエクサロンは1か月先まで予約でいっぱいなのか?
今年に入って船井総研では徹底的にマツエクサロンの取材を重ねています。
共通して言えるのは、どこのマツエクサロンも1か月先までの予約表がいっぱいだと言う事です。
とにかくマツエク自体が人気なのです。
第三次ブームとも言えますね。
インタビューを重ねる上で見えてきたその人気の理由は当初の私の予想とは少し違っていました。
当初の男である私のマツエクニーズの見立ては「きれいになりたいから」と言うものでした。
もちろんその理由もあるのでしょうが、取材で調べていけばいくほど中心はそこではないと言う事に驚かされました。
 
①コロナが今のマツエクブームを作った
コロナのおかげで人はマスクをする事が当たり前になりました。
そこで男性が知らない世界で何が起きているかと言うと、女性がメイクをしなくなった(しなくて良くなった?)と言う事です。
ただ、マスクから出ている目と眉毛は今以上に見られてしまいますから、そこは今以上に念入りにきちんとしておかなければならないと言う意識が高まっているのですよね。
なるほどと思わされました。
 
②女性は実はずぼら
男性からしてみると女性はきちんとしたメイクをする生き物ですからさぞかし几帳面かと思ったら、今回の取材で見えてきたのは女性のずぼらさでした。
マツエクのサービスを受ける人のほとんどが「なぜマツエクをするのか?」の質問に対して口をそろえて言うのが、「メイクをしなくていいから」だそうです。
要するにマツエクだけしておけば、朝忙しい時にメイクをしなくてもマスクで隠れるからそれなりに見えると言う事だそうです。
 
③癒しが欲しい
取材を通じて見えてきたマツエクの魅力がもう一つ出てきました。
それは「癒し」だそうです。
要するに、まつ毛を付けてもらうその時間自体が気持ちが良くリラックス効果があるのです。
そう言われてみれば最近客を集めているマツエクサロンは美容室に複合されているトータルビューティサロンではなく、マツエクだけを専門に行っている専門業態です。
その大きな違いはサロンのムードの違いかと思います。
美容室と複合されているマツエクサロンの場合、美容師はお客様と会話をする事を求められます。
ですから美容室は比較的ににぎやかなムードになるかと思います。
しかし、逆にマツエクサロンでは静かな空間を求められるのです。
マツエクのサービスを提供するアイリストには黙って静かに施術をする事を求められるサービスなのです。
1時間の施術時間、本当に静寂な時間が流れるのが女性にとってはたまらなく癒されるのだそうです。
 

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