社会はお願いで出来ている(5)

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
社会はお願いで出来ているというテーマで書いています。
今回がシリーズの最終回になります。
 
今まで、人と良いコミュニケーションを成立させる基本は「交流」であり、その交流の基本がまず自ら先に頭を下げて「お願い」から始める事が大切。
と書いてきました。
 
お願いなどしなくてもどんどん情報が入ってくる現代では、若者が「お願い」が出来まなくなって来ています。
もちろんコミュニケーションもうまく取れない人が増えています。
 
相手からやってきてくれるのを待つという姿勢では、良いコミュニケーションは永遠に生まれないので、「お願い上手」になって欲しいものです。
 
とはいえ。
今回書きたいのは「お願いは3度まで」という話題です。
 
一人の人に何度も何度も一方的にお願いが通用するかと言うと、それは違います。
 
それはあまりにも無神経と言うもの。
 
こちらのお願いを聞いてもらった相手には、何らかの形でお返しをする努力が求められますし、相手が価値のあるメリットを感じてくれないとコミュニケーションは残念ながら成立はしないようです。
 
例えば商品販売の場合、最初はお願いでお買い物してもらうので良いと思います。
その後お客様がその商品を使用してその商品の良さを体感して感動してくれた場合、それがお客様に価値のお返しができたことになります。
 
そしてお客様がこの「人は価値を提供してくれる人だな」と次第に認識してくれると、次はお客様側から「次はどんな提案してくるの?」と逆にお願いされる関係性を築くことができるのです。
 
その関係性を築くまでのスパンは「3度までのお願い」です。
人は「3度」まではお願いを聞いてくれるようです。
仏の顔も三度まで?と似ているのかもしれません。
 
その3度のお願いのチャンスの中で、相手にメリットを感じさせられればコミュニケーションは成立するのです。
少し図々しくなって3度までお願いしてみる事。
当然、相手のメリットも考えながら。
それがコミュニケーション力向上の初級編のようです。

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