和装もデジタルでつながる時代に!

いつも読んでいただいてありがとうございます。

 
7月に開催される和装ビジネスセミナーで動画登壇いただく中西呉服店様について書きます。
今回取材させていただく中西仁志様を代表とする中西呉服店様は兵庫県洲本市の本店を拠点にお隣の徳島市を含めきもの専門店を4店舗、アイサロン1店舗(7月に2号店オープン予定)を展開されているローカルチェーンです。
 
船井総研とお付き合いさせていただいてからと言うもの業績もすこぶる好調で、このコロナ禍の2年間で4億円だった年商が6億円突破と、150%以上の業績の伸びを見せているとても元気な企業です。
 
その元気の源を7月のセミナーでお伝えしますが、そのポイントを少しだけご紹介します。
 
1.なにしろお客様が若い!
船井総研のお手伝いの一つが徳島市内の大型商業施設への出店だったのですが、それが中西呉服店様の大きな転機だったと思います。
オープンして初年度で1億円を突破!それもコロナ禍です。
そのお店の成功のポイントは「客が若い」と言う事。
従来のきもの専門店の客層は若くても50歳代後半。
通常60代〜70代と言うところでしょうか。
ところが新しくオープンしたお店のお客様の中心世代が40歳代なのです。
もともとその商業施設はとても新しく、客層のターゲットも30歳代〜40歳代のファミリー層に設定してありますから、そうなったのでしょう。
しかし従来の発想ですと「きものを買うには少し若すぎるのでは?」とお考えの方も多いことでしょう。
ですが徳島の新店舗の店長曰く「40歳代の方がきもの好きです」とのこと。
もちろん結果としてはこの世代がこの好調を支えてくれているという事実が40歳代がきもの好きで、未来の呉服市場を支えてくれることを示唆しているのではないでしょうか?

2.デジタルでつながる40代
40歳代は団塊ジュニアと言われる世代です。
そして40歳代は学生時代には既にインターネットが当たりまえにあった世代ですし、青春時代にはiPodなどの初期のデジタルツールを使ってきた最初のデジタル世代かと思います。
ですから中西呉服店ではこの40歳代のお客様を中心にスマホアプリのLINEで常時接続する試みを始めています。
LINEでイベントの案内を送り、LINEで来店予約を取ります。
お客さまへの通知の発送は全てプログラムが行っています。
ですのでスタッフは集客業務から解放されて来ています。
デジタルのおかげで集客をしない新しいスタイルの呉服店の形が見えて来るのではないでしょうか。
 
きものが好きな40歳代が呉服市場の中心を支えるようになれば、和装ビジネスのデジタル化も加速しやすくなります。
少しだけ呉服市場に良い風が吹くことになるのかもしれません。

株式会社中西呉服店 代表取締役 中西仁志様