美容サービスの輸出がドル箱になる

いつも読んでいただきありがとうございます。

 
円安が進んでいます。
円安が輸入品のコストを上げて日本の物価高を招いていますね。
いまさらながらに日本は島国なので生活を輸入に頼っているんだなと思わされます。
 
本来円安が進むと工業製品などの輸出産業が好調になるはずなのですが、原材料費の高騰で打ち消されて輸出産業の円安の恩恵もそれほどないようです。
モノの輸出で栄える日本経済の構図も崩れているのでしょうか。
 
そんな日本経済ですが、最近このようなニュースを目にしました。
 
<日本人美容が海外で人気>
 
日本人美容師の技術力と接客力は世界でもレベルが高いのです。
そこに目を付けた経営者がカナダで日本式の美容室を展開して成功していると言う記事です。
今後、日本から美容師を招いて事業を拡大させたいとの事です。
「日本」と言うブランドの価値が世界に認められる事は本当に喜ばしいことです。
素晴らしいビジネスモデルと思います。
 
このニュースが物語っているのが、日本はモノの輸出は原材料費の高騰でなかなか円安を味方に出来ていませんが、美容などのサービス人材の輸出は円安を味方に出来る可能性を秘めていると言うことかもしれません。
 
日本の時給の1000円はカナダの所得感覚では時給1800円と同じです
もしも、単純に給料を上げたいと思う美容師がいて、その美容師が海外で働きたいと思う夢追い人であれば、すぐにでも今の所得の1.8倍にもなる給与につられて海外に行くのでしょうね。
 
実は今、美容師の時間当たりの価値は日本が一番低いと言えるかもしれません。
恐らく今の日本の美容師の価値は時給に換算すると1000円~1500円です。
きっと中国でもアメリカでもカナダでも、日本人の美容サービスには時給2500円以上を払う事でしょう。(円安のためもあります)
 
世界的にレベルの高いと認められている日本人美容師がどんどん世界に出て(輸出して)、その価値を「日本式美容室」の事業で世界に展開すると言う事は、一つのビジネスチャンスかと思います。
 
ちなみに船井総研が海外進出のお手伝いできているのは現在外食産業のようなサービス業です。
そして、その次に海外進出のお手伝いできるのがこの「日本式美容室」の海外進出のサポートのような気がします。
 
ただしこの話題にはオチがあります。
美容師はカナダでは日本の1.8倍以上の所得をもらう事が出来ますが、実は生活するための物価も1.8倍以上なのです。
生活をする上では時給1800円のカナダより、ともすると時給1000円の日本の方が物価が安く、生活するのが楽だったりする事を理解しておかなければいけませんね。
 
よく、日本と海外の所得を比較して海外の所得を羨ましがっていますが、物価を考慮して豊かさを比較するとそう単純なことではないことを忘れてはいけません。
 
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