日本一のきものスタイリストが決定しました!

いつも読んでいただきありがとうございます。

 
先週の火曜日に顧問をさせていただいている「全国きものスタイリスト協会」主催の「優秀きものスタイリストアワード2023」に招かれて行ってきました。

 
このアワードは世代別に優秀なきものスタイリスト7名を「神セブン」と呼んでたたえる表彰式です。
また、日本一のきものスタイリストも決まります。
 
ここに表彰されたきものスタイリストはきものの販売員とは少し役割が違います。
その役割はどちらかと言うと「きものファンの創造」と「CRM(顧客関係性構築)」を行っているスペシャリストと言えます。
 
参加させていただいてる私の目線では、このトップスタイリスト達が排出される企業の風土や仕組みについて、その傾向が気になるものです。
また、10年以上前からこの協会に関わって多くのトップスタイリストのお話を聴いてきましたが、昔と今とは決定的に違うことが3つあります。
 
<みんなに支えられているからできた>
10年前のトップスタイリストからは「がんばった」「朝も晩も無くやった」「負けないように」などの言葉を聞いたものです。
従来は自分自身の能力や頑張りによってトップスタイリストになるものだったのです。
しかし最近のトップスタイリストのスピーチの傾向は「皆さんに支えられている」「周りのおかげ」「みんなに助けられている」などの言葉が多いです。
これは謙虚な気持ちから出る言葉であると同時に、本当に「周囲から支えてもらっている」事が分かります。
チームワークで仕事をしているのですね。
会社に支えてもらい、同僚や上司に支えてもらい、お客様に支えてもらい、みんなに支えてもらってようやく受賞できたのです。
 
<自分は何もしていない>
今回の受賞者から何度も出たコメントが「自分は何もしていない」でした。
先に書いた「みんなに支えられている」と言う意味もあるのですが、これは
同時に販売の仕事が分業化が進んでいて、1から10まで全て自分自身でやっているわけではなく、1から10の業務の1から3までは自分自身がやって、4から10までは他の人がやってくれていると言う意味です。
従来の呉服販売の仕事は1から10までを自分自身で出来る事が美しいと賞賛されてきました。
しかし、今の時代それはとても難しですし、時代に合っていないと言う事なのでしょう。
それより新人の業務をCRM(顧客関係構築)だけに特化する方が、早く育ちますしお客様の満足度も高くなるようです。
 
<お客様と遊ぶ>
最近のトップスタイリストからスピーチの場でよく聞くキーワードが「お客様と遊ぶ」です。
従来の呉服販売の常識からするときっと「不謹慎な!」と言う事になるのでしょう。
しかし、いつも私が提唱している「ファンマーケティングの見地からするとこれはとても理にかなった考え方なのです。
「ファンマーケティング」の考え方の基本は「共感の連鎖」です。
いかに販売員がお客様と扱う商品の「共感」を連鎖させられるかで売れ方が変わります。
従来の呉服の売り方は納得性のあるセールストークだったので、これは大きな時代の変化がやってきたと感じます。
売り手こそが率先して「扱う商品を楽しまなければいけない」そんな時代です。
その生き方にお客様が共感すると、周りに自分を支えてくれる仲間が連鎖的に増えて行くようです。
 
<業績アップ情報>
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