いつも読んでいただきありがとうございます。
経営相談をしていてたまに思うのが、「この経営者はなんてがんこなだろう!」と言うことです。
「がんこ」とは、一般的には自分の考え方を変えない人の事を言います。
現代はものすごく早いスピードで大きく物事が変化します。
そんな中でがんこに自分の考えを変えずに事業をやれることは本来すごい事ではあります。
ただ、実際はそうではないケースの方が多いです。
世の中の変化に対して「がんこさ」が邪魔をして変化しなければならないのに変化できない。
そして業績がどんどん下がっている。
そんな不器用ながんこさを持つ事業者が多い気がします。
ここで「がんこな人」特有の誤解あるあるを書き留めておこうと思います。
<「自分でやる美徳」に対するがんこさの誤解>
がんこな人は何でも自分でやる事にこだわります。
他人は安易に考えをころころ変えてしまうから信じられないのかと思います。
会社経営において他人が信じられないのは致命傷です。
個人商店なら自分しか頼りになる人はいませんから、好きなようにがんこにやったらいいと思います。
しかし会社組織は従業員が頼りの仕事の仕方です。
社内で一番優秀である経営者がやれる考え方ややり方は社員はマネできないものです。
ですから社員誰でもが効率よく仕事が出来るように考え方や方法を変えてサービスや商品を提供する必要があります。
会社経営とは次元の高い経営者の考え方や方法のこだわりを社員にそのまま再現させることはとても難しいことなので、社員でも再現できる方法に変化させることにこそ、がんこにこだわらないといけないのです。
<考えを変えない美徳に対するがんこさの誤解>
がんこな経営者は簡単に考えや方法を変えることを恥ずかしい事と考えています。
また、がんこな経営者ほど「自分はまっすぐで素直な人間だから簡単に考えや方法を変えない」と言います。
素直ってがんこに考えや行動を変えないことなのでしょうか?
また、がんこな経営者は「他の経営者は自分の心に嘘をついて考えや行動をころころ変えて、要領よく会社を伸ばしてうらやましい」と言います。
時代に合わせて考え方や行動を変える事は自分の心に嘘をつくことなのでしょうか?
一度決めたことを簡単に変えてしまう事は良くない事だと思います。
しかし、本当に必要なタイミングが来た時には大きく変える。
それが素直と言う事かと思います。
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