コーヒーの価格は「体験価値」で決まる

いつも読んでいただきありがとうございます。

 
この土曜日も「体験価値ハンティング」を京都で行いました。
 
先週の土曜日のハンティングのテーマはコーヒーの価格は何で決まるのか?」という事になります。
まあ、タイトルに「体験価値で決まる」と書いてあるので、答えはそういう事なのですが、改めて「値付け」の奥深さに触れるハンティングとなりました。
 
お邪魔したのは京都の七条河原町に位置するKaikado Cafeです。
 

 
以前からその建物のすばらしさが目立っていて、通りがかりに気にはなっていたのですが、お邪魔するのは初めてとなります。
 
店内は若者でいっぱい。
満席でしたので10分ほど外で待っての入店でした。
 
席について早速メニューを眺めてぎょっとしました。
コーヒーの価格が1100円(税込み)なのです
ホテルのラウンジのコーヒーが1000円と言うのはよくあることです。
まあホテルの場合は「場所代」としてその価格設定と言うのは分かるのですが、京都のカフェで提供されるコーヒーの価格ではここは断トツの強気の価格設定す。
 
豆から抽出したコーヒーは
コンビニで120円
スタバなどの座れるカフェで350円前後
ハンドドリップで丁寧に淹れてくれる喫茶店で500円前後
これらがコーヒーの価格相場かと思います。
 
このお店もハンドドリップで手間をかけて淹れてくれるので、本来ならそれでも500円前後が妥当な値付けかと思います。
しかし倍以上の1100円の強気な値付けでも若者で満席の人気店である事には本当に驚きました。
その秘密は何なのでしょうか?
 
隣でくつろいでいる若い女性の二人組に野暮かとは思いましたが話を聞いてみる事にしました。
私「なんでここのお店を選んだんですか?」
女性A「コーヒーが美味しいと聞いたので…」
私「コーヒーが美味しい専門店は京都にたくさんあるでしょうが、なぜここを選んだのですか?」
女性A「純喫茶めぐりが趣味で、ここの建物が素敵で一度来てみたかったので連れてきてもらったんです」
私「隣の方もそうなんですか?」
女性B「私は何度か来ているのですが、ここで過ごす非日常的な時間が本当に好きなんです」
私「正直、コーヒーが1000円て高くないですか?(笑)」
女性B「少し高いですが、週末にたったの1000円で気分転換できるならば、テーマパークに行くより手軽で安いかなと…」
私「テーマパークとここは利用目的が同じなんですか?!」
女性B「そういう事になるかもしれませんね(笑)」
 
お話を聞いた後に周りを見ると男性は私一人
お客は私以外は全員女性客です。
コーヒーに1000円出せるのも女性。
コーヒーにテーマパークのような体験価値を求めるのも女性。
男性以上に女性は「体験価値」にお金を使う生き物だと言うことがよく分かった体験価値ハンティングでした。