「美容を制する者が和装を制する」と言う事の兆候

いつも読んでいただいてありがとうございます。
ちょうど一年ほど前でしょうか、「美容を制する者が次の時代の和装を制する」と言うコラムを書きました。

https://masamasa777.hatenablog.com/entry/2021/04/27/084857

 

美容事業がどんどん和装マーケットに進出し、和装事業者もどんどん美容マーケットに進出する。そしてその垣根が無くなって行くと言う事を予言しました。
今年の1月の成人式が終わって多くの関係先様から上がってきた報告からその予言は現実のものとなる確証に変わりました。

その報告とは成人式当日のお支度の際の「ヘアセット」のクレームの多さでした。

「イメージ通りの髪型にしてもらえなかった」

「美容師にお任せしたがとても恥ずかしかった」

「こうして欲しいと言う事が伝わらなかった」

こんな意見だそうです。

この報告から気が付くのは、これからはヘアセットが振袖で勝ち抜くための差別化の要になって行くのだなと言う事です。

現にヘアセットに自信のある美容室の振袖ビジネス進出が止まりません。

和装事業者はもっと美容に関心を持たなければいけないと言う事の警鐘が今年のお客様からの声からも見えるのです。


1.見た目99%のInstagram時代

成人式キーワードでInstagramを検索するとお店側のアップする写真は振袖が見えるように全身のサイズで撮られています。

それに対して個人でアップされている成人式キーワードの写真は腰上(ウエストショット)のサイズの写真が多いです。

その写真の意図は振袖を撮りたいのではなく、顔を中心に撮りたいのです。

Instagramに上げる写真は当然、髪型やメイクが最も重要となってくるのです。Instagramに上げることが目的の時代。

ヘアセットが話題の中心になる事は当たり前のことなのでしょう。

 

2.ジェネレーションギャップ

成人式を迎える世代はZ世代と呼ばれている世代です。この世代は「多様」であり「慎重」な世代です。

ですから髪型が画一化されているものを嫌いますし、慎重にいろいろな情報を事前に調べてイメージを固めて当日にのぞむようです。

しかしお支度当日の朝は忙しいこともあり、ゆっくり本人の髪型の希望に耳を貸すことも現実的には難しいのでしょう。
ましてや振袖の髪型は大体同じもののアレンジでいいと考えるベテラン美容師さんとはそもそもそのセンスが合わなくなって来ているようです。

振袖のヘアのトレンドも「多様」に変化してきているとも言えます。


3.そもそもメニューがない

多くの成人式のお支度では「おまかせ」でヘアセットを決めています。

そもそもこれがトラブルの原因なのです。

振袖ヘアの写真が載ったカタログやメニューをきちんと整備して、見て髪型を選べるようにしなければならないようです。

しかし、先に書きましたがその髪型も「多様」な時代に突入しています。

振袖ヘアの品ぞろえや個性の充実がこれからの選ばれるお店の差別化の要素と言う事になるのでしょう。


振袖はどこのお店も大差ない時代。

美容が差別化の要素となります。

美容を制する者が和装を制するとはそういう事です。

 

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